【Ver.2024】ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ-第九回「画面を印刷する機能」

2025年03月21日 12:00 PM

Claris FileMaker 2024


こちらは「ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ」をClaris FileMakerの 最新バージョン Ver.2024に合わせリニューアルしたブログです。

第9回は「画面を印刷する機能」ということで、以下3つをご紹介します。

  • 画面そのものの印刷
  • 印刷レイアウトを作成して印刷
  • PDFの作成



このブログは以下のシリーズで連載しています。

①データを入力する器を作成する機能 V15V17V18V19V2024

②データを登録する機能 V15V17V18V19 | V2024

③データを消去する機能 V15V17V18V19 | V2024

④データを変更する機能 V15V17V18V19 | V2024

⑤データをインポートする機能 V15V17V18V19 | V2024

⑥データをエクスポートする機能 V16V17,18V19 | V2024

⑦データを表示する機能 V16V17,18V19 | V2024

⑧データを表示する画面を作成する機能 V16V17,18続編(V19)| V2024

⑨面を印刷する機能 V17,18続編(V19)| V2024  ←今回はここです

⑩データを共有する機能 V17,18V19

⑪処理を自動化する機能 V17,18スクリプトトリガ編(V19)

⑫セキュリティに関する機能 V17,18FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)

⑬~ 2024の新機能など(予定) 

V19では「画面ステンシル機能」「空行の削除」「合計ページ挿入」についてもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

■画面そのものの印刷

現在表示している画面をそのまま印刷することができます。
操作方法は、メニューバーの「ファイル」>「印刷」です。

印刷前に、イメージを確認したい場合の操作は、ツールバーの「プレビュー」>「印刷」です。

 グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, テーブル

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

印刷を選択するとダイアログが出てきます。

一番上で「対象レコード」、「現在のレコード」、もしくは「レイアウト」が選択できます。

対象レコード:現在の対象レコードすべてを印刷したい場合
(※対象レコードについては「データを表示する機能」で紹介しています。)
現在のレコード:今選択しているレコードだけ印刷したい場合
レイアウト:データを表示せずにレイアウトのみを印刷したい場合
となっていますので、自分が印刷したいデータに応じて選択しましょう。

■印刷される範囲について

FileMakerの印刷幅は固定です。Excelのように印刷範囲を選択して変更することはできません。
そのため、拡大/縮小を設定して印刷するか、印刷用レイアウトを用意する必要があります。
印刷範囲の拡大・縮小は「印刷設定」からプリンタの設定で印刷の倍率を変更してください。
※Macでは倍率を変更すると、プレビュー画面にその設定が反映されます。Windowsではプレビュー画面に反映されませんが、印刷を実行すると設定した倍率で出力されます。

印刷幅はどのようにするとわかるかというと、
レイアウトモード(レイアウトの編集)でメニューバーの「表示」>「改ページ」で表示される破線です。印刷設定から用紙サイズや印刷向きを設定後、確認して下さい。はみ出ている部分は印刷されません。

グラフィカル ユーザー インターフェイス

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

※↑実線に見えますが、実際は破線になっています。
このように印刷設定を変更しなくて済むようにレイアウトを作成することもできます。
次はこの方法をみてみましょう。

◇印刷レイアウトを作成して印刷

新しく印刷用のレイアウトを作成する場合に、最初から印刷範囲を明確にする方法を2つと、印刷時に非表示にしたいオブジェクトの設定方法をご紹介します。

■印刷レイアウト作成方法①

新規レイアウト/レポートで一番右にある「プリンタ」を押してレイアウトを作成する

ラベルや封筒に適したレイアウトの大枠が自動で作成されます。

■印刷レイアウト作成方法② 

新規レイアウト/レポートで「コンピュータ」の「フォーム」を選択してレイアウトを作成する

その後、メニューバーの「ファイル」>印刷設定で用紙サイズを設定し、

メニューバーの「表示」>「改ページ」を選択し、印刷幅を表示させました。

線の内側が印刷範囲なので、これに合わせてレイアウトを作成すると、拡大・縮小の必要なくレイアウト通りの印刷ができます。

■印刷時には非表示にしたいオブジェクトの設定方法

「レイアウトにはあると便利だけど、印刷するときには非表示にしたい…」ということもあると思います(例えばボタンなど)。

その時はインスペクタパネルで「位置」>「スライドと表示」>「オブジェクトの表示」の『印刷時に非表示にする』にチェックを入れることで、印刷時に表示がされなくなります。

◇PDFの作成

作成したレイアウトを印刷だけでなく、PDFとして保存しておく。そういうこともFileMakerでは簡単にできます。
※PDFについてのFileMakerヘルプでは【PDFファイルでのレコードの保存および送信】に記載されています。

作成方法は印刷とほぼ同じです。
メニューバーからファイル > レコードの保存/送信 > PDF(P)…
を選択すると簡単にPDFの作成・保存ができます。

これで紙の代わりにデータとして保存することができます。
ぜひ活用してみてください。

次回は、第10回「データを共有する機能」です。
最後までお読みいただきありがとうございました!