【Ver.18】ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたのためのブログ【データを変更する機能】

2020年02月18日 10:14 AM

FileMaker 18


こちらは人気記事「ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ」のFileMaker 18対応バージョンです。

→最新バージョン FileMaker 19 対応版はこちら
「入力を補助する機能」も追加しています!

FileMaker Pro 18 Advanced(ファイルメーカー18)の使い方4回目。

今回は、「データを変更する機能」ということで、

・手入力による修正

・入力値の自動化

・フィールド内容の全置換

・フィールド内容の再ルックアップ

の4つをご紹介したいと思います。

こちらはシリーズで連載しています。

①データを入力する器を作成する機能 V15V17V18V192024

②データを登録する機能 V15V17V18V19

③データを消去する機能 V15V17V18V19

④データを変更する機能 V15V17V18V19(入力を補助する機能をプラス) ←今回はここです

⑤データをインポートする機能 V15V17V18V19

⑥データをエクスポートする機能 V16V17,18V19

⑦データを表示する機能 V16V17,18V19

⑧データを表示する画面を作成する機能 V16V17,18続編(V19)

⑨画面を印刷する機能 V17,18続編(V19)

⑩データを共有する機能 V17,18V19

⑪処理を自動化する機能 V17,18スクリプトトリガ編(V19)

⑫セキュリティに関する機能 V17,18FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)

◇手入力による修正

「新規レコードを作成しない」という点以外、データを登録する機能とほぼ同じ操作でデータを変更することが可能です。

再度のご説明になりますが、レコードが存在する状態で、情報を入力し、レコードを確定させる動作をすることで情報が登録されます。

これは新規登録の際も、変更の際も変わりません。

簡単にレコードの編集の内部処理について確認しますと以下のような流れとなります。

FileMaker は、フィールドにカーソルをいれて、値を編集し、カーソルをフィールドの外に出した一瞬の間に、上記処理を内部で実行しています。
この、「入力値の自動化」については次のところで説明したいと思います。

「⑦データを確定させる」前であれば、入力したデータを元に戻す(データベース格納値に戻す)ことが可能です。

操作方法は、メニューバーの【レコード】→【レコード復帰】です。

◇入力値の自動化

レコードの値を自動で入力できる便利な機能があります。

それが、「入力値の自動化」です。

設定箇所は、
メニューバーの【ファイル】→【管理】→【データベース…】
で、データベースの管理画面を開き、各フィールドのオプション画面を開きます。
入力値の自動化タブ内で、オプションを指定することができます。

①作成情報:レコード作成時の選択した内容を自動入力します。選択肢は、日付・時刻・タイムスタンプ・名前・アカウント名です。

②修正情報:レコード修正時の選択した内容を自動入力します。選択肢は、日付・時刻・タイムスタンプ・名前・アカウント名です。

③シリアル番号:レコード作成時、確定時に、シリアル番号が生成されます。

④直前に参照したレコード値:同じテーブルで、最後にアクセスしたレコードの値が入力されます。

⑤データ:設定した値が入力されます。

⑥計算値:設定した計算式の結果が、入力されます。

⑦ルックアップ値:関連レコードのフィールドから値をコピーします。

「計算値」は、[フィールドに既存の値が存在する場合は置き換えない] のチェックを入れるかどうかで、動作が変わります。

計算式で使用されている別のフィールドが編集されると、自動で値が変わるという動作を実現できますので、利用できるようになるととても便利です。

Evaluate関数などが便利ですので、載せておきます。

FileMaker ヘルプ 「Evaluate」

https://fmhelp.filemaker.com/help/18/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Fevaluate.html

—————————— FileMaker ヘルプより抜粋 ——————————

Evaluate ( “Get ( タイムスタンプ )” ; [フィールドB ; フィールドC] )

フィールド B またはフィールド C が変更されるたびに、タイムスタンプを保存します。

◇フィールド内容の全置換

対象レコードの値を一括で全置換できる便利な機能があります。

その1つが、「フィールド内容の全置換」です。 対象レコードを一括で置換しますので、実行後レコード復帰はできません。

こちらのレイアウトでやってみましょう。

1レコード目の顧客名にカーソルを入れた状態で 【レコード】 >【フィールド内容の全置換】をクリックすると下図のようなダイアログが出てきます。

「置換(R):“システムテスト”」がデフォルトで選択されていますので、このまま[置換]をクリックします。

対象レコード全ての顧客名が「システムテスト」に置き換わりました。

膨大なデータを置き換える必要がある場合にはとても便利ですね!

ですが、間違って使用すると置き換え前のデータに戻せないので、注意しましょう。

◇フィールド内容の再ルックアップ

対象レコードの値を一括で全置換できる便利な機能の2つめは、「フィールド内容の再ルックアップ」です。

こちらも、対象レコードを一括で置換しますので、実行後レコード復帰はできません。

注意しましょう。

いかがでしたでしょうか。簡単な操作でデータを変更できる便利な機能を、ぜひご利用いただければと思います♪