【FileMaker Ver.2024対応】ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログー第三回「データを消去する機能」
2024年09月25日 12:00 PM
Claris FileMaker 2024
こちらは「ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ」をClaris FileMakerの 最新バージョン Ver.2024に合わせリニューアルしたブログです。
第1回目では「データを入力する器を作成する機能」、第2回目では「データを登録する機能」をご紹介しました。
今回は、第3回目「データを消去する機能」です。
・レコード削除
・全レコード削除
・対象レコード削除
・リレーションシップを利用した削除
・テーブルデータを削除
の5つをご紹介します。
このブログは以下のシリーズで連載しています。
①データを入力する器を作成する機能 V15|V17|V18|V19|V2024
②データを登録する機能 V15|V17|V18|V19 | V2024
③データを消去する機能 V15|V17|V18|V19 | V2024 ←今回はここです
④データを変更する機能 V15|V17|V18|V19(入力を補助する機能をプラス)
⑤データをインポートする機能 V15|V17|V18|V19
⑥データをエクスポートする機能 V16|V17,18|V19
⑧データを表示する画面を作成する機能 V16|V17,18|続編(V19)
⑪処理を自動化する機能 V17,18|スクリプトトリガ編(V19)
⑫セキュリティに関する機能 V17,18|FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)
⑬~ 2024の新機能など(予定)
◇レコード削除
ステータスツールバーの「レコード削除」から実行できます。
この機能は「現在のレコード」のみに実行されるため、3件表示していても、10件表示していても、「現在のレコード」である1件だけが削除されます。
現在のレコードは、ステータスツールバーで確認ができます。
画像の場合ですと、登録されているレコードは全部で4件あり、3番目のレコードが「現在のレコード」になります。
※ステータスツールバーのレコード表示以外での確認方法は、当記事の最後に補足として掲載しています。
◇全レコード削除
メニューバーの【レコード】>【全レコード削除】で実行する機能です。
レイアウトに設定されているテーブルのレコードを全て削除します。
◇対象レコード削除
メニューバーの【レコード】>【対象レコード削除】で実行する機能です。
※先ほど【全レコード削除】と表示されていた部分が【対象レコード削除】に変わります。
対象レコードというのは簡単に言うと「検索をした際に検索条件に該当するレコード」のことです。
「対象レコード削除」は「対象レコード」のみに実行されるため、レイアウトに紐づくテーブルに10件レコードが登録されていても対象レコードが3件の場合、削除されるのはその3件だけです。
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対象レコードについては第7回「データを表示する機能」で詳しくご紹介します。Ver.19記事はこちら
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対象レコードは、ステータスツールバーで確認できます。
「すべて」のレコードが対象レコードの場合と、登録してあるレコード数のうち一部のレコードが「対象レコード」になる場合は、それぞれ以下のように表示されます。
◇リレーションシップを利用した削除
リレーションシップを利用して、関連レコードを含めて削除する方法です。
前回は「リレーションシップを利用したレコードの作成」をご紹介しました。
設定は前回と同様、リレーションシップ編集画面で行います。
以下の図ですと「販売履歴」の「他のテーブルでレコードが削除された時、このテーブルの関連レコードを削除」にチェックをつけます。
この設定によって、「顧客情報」テーブルのレコードを削除する時に、その顧客に関連する「販売履歴」テーブルのレコードも一緒に削除することができます。
「顧客情報のデータを削除する時に、その顧客情報に関連する販売履歴のデータも一緒に削除したい」という場合や、「売上伝票のデータを削除する時に、売上伝票に紐づく売上明細データも一緒に削除したい」といった場合などが考えられます。
不要なデータが残ってしまう事を防ぐことができるので、とても便利です。
ただし、意図せずデータが消えてしまうことの無いよう注意が必要です。
◇テーブルデータを削除
これは、FileMaker 15から追加されたスクリプトステップです。
このスクリプトステップを利用することで、高速でテーブルの全レコードを削除することが可能です。
※このスクリプトステップでは、「リレーションシップを利用した削除」の設定がされていても、関連レコードは削除されませんので、ご注意ください。
Claris FileMaker Pro ヘルプ:テーブルデータを削除
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スクリプトステップは第11回「処理を自動化する機能」でご紹介します。(Ver.19記事はこちら)
スクリプトステップ「テーブルデータを削除」は別の記事で詳しくご紹介していますのでよろしかったらご覧ください。
FileMaker Pro 15の新機能「テーブルデータを削除」①機能編
FileMaker Pro 15の新機能「テーブルデータを削除」②速度編
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いかがでしたでしょうか。
今回までで、テーブルとフィールドの新規追加、レコードの登録、レコードの削除、とClaris FileMakerの基本的な動作を一通りご紹介しました。
次回第4回の内容は「データを変更する機能」です。
【補足:表示形式の切り替えと現在のレコードの確認方法】
Claris FileMaker(以下FileMaker)には、レコードを画面に表示する形式として
・フォーム形式
・リスト形式
・表形式
という3つの形式があります。
これらの形式は「表示方法の切り替え」で表示を切り替えることができます。
それぞれの形式で現在のレコードを確認するには次のような方法があります。
■フォーム形式の場合
※「表示方法の切り替え」の一番左のボタン
フォーム形式の場合、現在のレコードのデータしか表示されませんので、
基本的には「今表示されている内容」が現在のレコードになります。
■リスト形式の場合
※「表示方法の切り替え」の真ん中のボタン
背景色が変化している行が現在のレコードです。
【ファイル】>【管理】>【レイアウト】>【編集】 で「レイアウト設定」を開き、
「現在のレコードインジケータをリスト形式に表示」にチェックを付けると現在のレコードの左端が黒く表示されますので、それで区別することもできます。
■表形式の場合
※「表示方法の切り替え」の一番右のボタン
画面の左下に、「+」のマークがある列がありますが、ここの色が少し濃くなっている行が現在のレコードです。
フォーム形式、リスト形式、表形式の3つの表示形式があるブラウズモードでは、開いている各ウインドウに対して、レコードが0ではない場合には必ず1レコード、データベース内のアクティブなレコードとして選択されています。
どのレコードが「現在のレコード」なのかによって、削除機能など様々な機能の実行対象になるレコードが変わってくるので、Claris FileMakerの操作を行う上では現在のレコードを把握することはとても大切です。
補足は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございます!