ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ 【データをエクスポートする機能】

2017年06月09日 12:00 PM

FileMaker 16以前


本記事はVer.16(ファイルメーカー16)対応になります。

最新バージョン FileMaker 19 対応版はこちら

 

FileMaker Pro(ファイルメーカー)の使い方6回目。

今回は、「データをエクスポートする機能」ということで、

 ・FileMaker Pro 16でエクスポートできるファイルの拡張子

・レコードのエクスポート

・レコードをエクセルとして保存

・スナップショットリンク

 の4つをご紹介したいと思います。

 

これはシリーズで連載しています。

①データを入力する器を作成する機能 V15V17V18V19

②データを登録する機能 V15V17V18V19

③データを消去する機能 V15V17V18V19

④データを変更する機能 V15V17V18V19(入力を補助する機能をプラス)

⑤データをインポートする機能 V15V17V18V19

⑥データをエクスポートする機能 V16V17,18V19  ←今回はここです

⑦データを表示する機能 V16V17,18V19

⑧データを表示する画面を作成する機能 V16V17,18続編(V19)

⑨画面を印刷する機能 V17,18続編(V19)

⑩データを共有する機能 V17,18V19

⑪処理を自動化する機能 V17,18スクリプトトリガ編(V19)

⑫セキュリティに関する機能 V17,18FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)

 

 

◇FileMaker Pro 16でエクスポートできるファイルの拡張子

 

FileMaker Pro 16 でエクスポートできるファイルの拡張子は以下の通りです。

.csvまたは.txt

.dbf

.fmp12

.mer

.xlsx

.tabまたは.txt

.xml

.htm

 

■FileMaker ヘルプ【サポートされているインポートおよびエクスポートファイルフォーマット】

https://fmhelp.filemaker.com/help/16/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Fimport-export-formats.html%23wwconnect_header

 

インポートとエクスポートの形式は基本的に共通ですが、「.htm」のみ、エクスポートしかできない点に注意してください。

 

◇レコードのエクスポート

 

エクスポートは、メニューバーの「ファイル」→「レコートのエクスポート」で実施することができます。

 

メニューバーの「ファイル」→「レコートのエクスポート」を選択すると、「ファイルへのレコードのエクスポート」のウインドウが表示されます。

 

出力のファイル名とファイルの種類を指定し、「保存」を押します。

 

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これは余談ですが、「フィールド名も出力したい」という場合、「.dbf/ .fmp12/ .mer」のいずれかをファイルの種類に指定することで、対応することができます。

 

ファイルのタイプを「.mer」にして、

ファイル名に「○○○.xlsx」という形で拡張子を指定しておくと、”フィールド名も出力されたエクセルファイル”を作成することができます。

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保存ボタンを押すと、「フィールドデータのエクスポート順」というフィールドが現れますので、出力したい項目を「フィールドのエクスポート順」という欄に移動させることで、出力対象として指定することができます。

 

図2で「現在のレイアウト」と指定されている部分を「現在のテーブル」に変更すると、現在のテーブルの全フィールドが指定できるようになります。

その他、特定のテーブルを直接指定することも可能です。

 

○レコードをエクセルとして保存

 

「もっと簡単にエクスポートする方法はないの!?」という場合には、「レコードをエクセルとして保存」の機能がお勧めです。

現在表示しているレイアウトのフィールドをそのままエクセル形式で出力してくれます。しかも“フィールド名も出力されます“

 

しかし、この機能では出力されるファイルのフィールドの並び順や、どの項目を出力するかなどはレイアウトに依存するため、細かな対応は苦手です。

 

操作方法は、メニューバーの「ファイル」→「レコードの保存/送信」→「Excel」です。

 

 

詳細な仕様については、ヘルプをご確認ください。

 

■FileMaker ヘルプ【Excel ファイルでのレコードの保存および送信】(https://fmhelp.filemaker.com/help/16/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Fsaving-sending-records-excel.html)

 

○スナップショットリンク

 

この機能を使うと、「.fmpsl」という拡張子のファイルが作成されます。

これは“スナップショットに含める対象のレコードを保存した状態で、データベースを開く”為の機能です。

 

例えば、「ファイルメーカーサーバーで共有している顧客について、今日時点の100万円以上の売上額の顧客のデータを部長に見てほしい…」というようなときに、先に100万円以上という条件で検索し、スナップショットリンクを作成するイメージです。

 

スナップショットリンクでは“スナップショットに含める対象のレコードを保存した状態で、データベースを開く”ことをしますので、開いた日に100万円以上の顧客が入れ替わっていたとしても、スナップショットリンクで開かれる顧客データは変わりません。

 

どれを対象にするかについては、

・現在の対象レコード

・現在のレコード

のどちらかを指定することが可能です。

 

詳細な仕様については、ヘルプをご確認ください。

■FileMaker ヘルプ【レコードをスナップショットリンクとして保存】

https://fmhelp.filemaker.com/help/16/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Fsave-records-as-snapshot-link.html

 

 

いかがでしたでしょうか。

FileMaker Proのデータをエクセルに書き出して活用することが出来れば、システムの活躍の幅がグンと広がりますよね。

決して難しい操作ではありませんので、ぜひ試してみて頂ければと思います。