ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ【データを表示する機能】

2017年06月12日 12:00 PM

tipsファイル


FileMaker Proの使い方7回目。

 

今回は、「データを表示する機能」ということで、

・対象レコード

・関連レコード

・グローバルフィールド

・基本的な検索方法

の4つをご紹介したいと思います。

 

これはシリーズで連載しています。

 

データを入力する器を作成する機能

データを登録する機能

データを消去する機能

データを変更する機能

データをインポートする機能

データをエクスポートする機能

・データを表示する機能    ←今回です。

・データを表示する画面を作成する機能

・画面を印刷する機能

・データを共有する機能

・処理を自動化する機能

・セキュリティに関する機能

 

◇対象レコード

 

FileMaker Pro 16 でデータを表示する為には、表示したいデータを「対象レコード」または「対象レコードの関連フィールド」にする必要があります。

 

◇対象レコードについて

 

対象レコードとは何か?と質問されたとき、まずお伝えするのが

「ここの左側の数字の数だけ、今表示できるレコードがあるんですよー」ということです。

 

表形式で見てみると、もう少しわかりやすいかもしれません。

この状態のとき、全レコード数は3件、対象レコード数も3件です。

しかし検索をして絞り込むと、

このように表示が変わり、全レコード数が3件、対象レコード数が1件、と表示されます。

対象レコードでなくなってしまった2件は、画面には表示されません。

 

対象レコードをもう少し掘り下げていきたいと思います。

 

FileMakerカスタムAppでデータを表示する為には、

・テーブル

・レコード

・テーブルオカレンス

・レイアウト

という4つの機能をつかう必要があります。

 

第一回目で書いた通り、ファイルを作成した時点で

・テーブル

・テーブルオカレンス

・レイアウト

については1つずつ作成されますので、概念がわからなくてもFileMakerプラットフォームで開発をすることは可能なのですが、テーブルが2つ以上あるような複雑なシステムを作成するにあたっては、ぜひそれぞれの違いと役割を把握して頂きたいなと思います。

 

○テーブルについて

テーブルについては、第一回でも書きましたが、

メニューバーの【ファイル】から【管理】→【データベース】→【テーブルタブ】で確認できる、1行1行のことです。

 

この画像だと、

・顧客

・対応履歴

という2つのテーブルが存在しています。

テーブルを先に作ることで、その中に「フィールド」や「レコード」を登録していく事が出来ます。

 

先にエクセルで「シート」を作成してから、その中に「列」や「行」をつくる、という感覚と似ています。

 

○テーブルオカレンスについて

 

新しいテーブルが作成されると、テーブルオカレンスも自動的に作成されます。

自動的に作成されたテーブルオカレンスの名前はテーブル名と同じものが付けられているため、

テーブル=テーブルオカレンスと勘違いしてしまいがちですが、明確に違うものであると理解してください。

 

テーブルオカレンスは、メニューバーの【ファイル】から【管理】→【データベース】→【リレーションシップタブ】で確認できる、四角いかたまりの1つ1つの事です。

 

この場合、テーブルオカレンスは2つある状態です。

テーブルオカレンスは左下の追加ボタンや複製ボタンで、増やしていく事が出来ます。

例えば顧客を複製した場合、テーブルオカレンスは3つになります。

 

しかし、テーブルタブに戻ると、テーブルの数は変わっていません。

 

テーブルはあくまでもデータの器であるため、レイアウトや計算式、スクリプト、そしてリレーションシップでは、直接テーブルを指定することはできません。

 

そこで登場するのがテーブルオカレンスです。テーブルオカレンスとは、リレーションシップグラフ上にテーブルを仮想化して表示したものです。

 

FileMakerでは、このテーブルオカレンスを通して実データとアクセスが可能になります。

 

レイアウト、計算式、スクリプト、リレーションシップなどの設定は、テーブルに対して直接行うのではなく、このテーブルオカレンスに対して行います。

 

そのテーブルオカレンスが、どのテーブルを指定しているかは、テーブルオカレンスの上でダブルクリック、またはテーブルオカレンスの左上にカーソルを合わせることで確認ができます。

テーブルオカレンスは、一つのテーブルに対していくつでも作成することができますし、名前も処理内容が理解しやすいものに変更することができます。

 

○レイアウト

テーブルに登録されたレコードを表示するためには、レイアウトを作成しなければいけません。

 

レイアウトモードに切り替えて、鉛筆マークの部分をクリックすると、指定されているテーブルオカレンスを確認/変更することができます。

 

このレイアウトでは、「顧客」のテーブルオカレンスを指定しています。

 

○テーブル/テーブルオカレンス/レイアウトの関係

 

 

レイアウトは、必ず1つのテーブルオカレンスを指定しています。

テーブルオカレンスは、必ず1つのテーブルを指定しています。

 

この関係により、レイアウトにどのテーブルの情報を表示するかが決まっています。

 

この「連絡先詳細」が指定しているテーブルオカレンスが「顧客」であり、

「顧客」のテーブルオカレンスは「顧客」のテーブルを指定しているんだな!

ということが分かって初めて、「顧客テーブルには3件登録されていて、現在3件表示されている」ということが理解できるというわけです。

◇関連レコードについて

 

次は関連レコードの概念についてお伝えしたいと思います。

ざっくりいうと、関連レコードとは「対象レコードに関連しているレコード」のことです。

図のように、顧客テーブルと対応履歴テーブルが、「顧客コード」でリレーション設定されていたとします。

それぞれの「顧客コード」を見比べることで、誰に対する履歴なのかを判断することができます。

 

この場合、「イエス憂衣」さんの関連レコードは、対応履歴テーブルの2行目と3行目、ということになります。

 

どのようにFileMakerで関連(リレーションシップ)を設定するかについては、下記のブログをご参考下さい。

 

リレーションシップグラフを読み解いてみよう

難しいことは考えず、とにかくFileMakerでポータルを使ってみよう!

 

 

関連レコードは、レイアウト上にフィールドとして配置したり、ポータル機能をつかったりすることで、画面上に表示することができます。

 

 

◇グローバルフィールド

 

さて、ここまで「対象レコードまたは関連レコードでないと、データは表示できません!」と書いてきたわけですが、1つだけ例外があります。

それが「グローバルフィールド」というものです。

 

グローバルフィールドとは、「グローバル格納」が設定されたフィールドのことで、ファイル内のすべてのレコードで共通に使用される単一の値が保存されます。

 

このグローバルフィールドの場合、値が1つしか格納されないという特性があるため、リレーションがないテーブルオカレンスのフィールドであっても、値を表示/編集することが可能です。

 

■FileMaker ヘルプ 【グローバルフィールド (グローバル格納を使用するフィールド) の定義】

https://www.filemaker.com/help/16/fmp/ja/index.html#page/FMP_Help%2Fglobal-fields.html

 

○基本的な検索方法

 

一番シンプルなFileMaker Pro プラットフォームでの検索方法について、お伝えいたします。

  • 「検索」ボタンを押して検索モードにする
  • 画面に表示されているフィールドに検索条件を入力する
  • 「検索実行」ボタンを押して検索する。

以上3ステップになります!とても簡単ですね!

 

…というだけでは、あまりにも簡素ですので、

便利な検索機能について、一部ご紹介したいと思います。

 

○AND検索

 

例えば 「個人の東京都のお客様」を検索したい、というような場合、

次のように入力して頂くことで検索が可能です。

 

 

1つの検索条件の中に、条件を複数入力するとAND検索となります。

 

○OR検索

 

例えば、「神奈川と東京のお客様」を検索したい、というような場合、

次のように入力して頂くことで検索が可能です。

 

 

別々の検索条件の中に条件を入力すると、OR検索となります。

 

○AND検索とOR検索

 

例えば、「神奈川の個人のお客様」と、「千葉の個人のお客様」を検索したい、

というような場合、次のように入力して頂くことで検索が可能です。

 

 

AND検索とOR検索を組み合わせることで、より高度な検索が実現できます。

 

○検索演算子

 

FileMaker Pro プラットフォームには、便利な検索演算子が用意されています。

 

 

ぜひご活用頂ければと思います。

 

○除外検索

除外検索をする場合、ステータスツールバーの「一致するレコード:」の設定を「除外」に指定します。

 

 

○対象レコードの絞り込み

 

先に1回検索してから、絞り込みをかけることも可能です。

 

  • 検索」ボタンを押して検索モードにする
  • 画面に表示されているフィールドに検索条件を入力する
  • メニューバーの「検索条件」ボタンから「対象レコードの絞り込み」ボタンを押して実行する。

 

上記の3ステップで、絞り込み検索が可能です。

 

○検索の解除

 

検索をした後に、全レコードを表示するには、ブラウズモードで「すべてを表示」のボタンを押します。

 

 

既に全レコードが表示されている場合には、ボタンはグレーアウトしていて押すことができません。

 

 

いかがでしたでしょうか。

どの項目も奥が深く、中々ブログで紹介しきれない機能ではあるのですが、

それぞれの機能の概要について、理解を深める手助けになれればとても嬉しいです。

 

次回は、データを表示する についてご紹介します。