ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ【データを消去する機能】
2017年02月23日 10:16 AM
tipsファイル
FileMaker Pro(ファイルメーカー)の使い方3回目。
→最新バージョン FileMaker 2024 対応版はこちら
今回は、「データを消去する機能」ということで、
・レコード削除
・対象レコード削除
・全レコード削除
・リレーションを利用した削除
・テーブルデータを削除
の5つをご紹介したいと思います。
これはシリーズで連載しています。
①データを入力する器を作成する機能 V15|V17|V18|V19|2024
③データを消去する機能 V15|V17|V18|V19 ←今回はここです
④データを変更する機能 V15|V17|V18|V19(入力を補助する機能をプラス)
⑤データをインポートする機能 V15|V17|V18|V19
⑥データをエクスポートする機能 V16|V17,18|V19
⑧データを表示する画面を作成する機能 V16|V17,18|続編(V19)
⑪処理を自動化する機能 V17,18|スクリプトトリガ編(V19)
⑫セキュリティに関する機能 V17,18|FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)
◇レコード削除
FileMaker Proに登録されたレコードを削除することができる機能です。
この機能は「現在のレコード」のみに実行されるため、3件表示していても、10件表示していても、「現在のレコード」である1件だけが削除されます。
現在のレコードは、ステータスツールバーで確認ができます。
画像の場合ですと、3番目のレコードが「現在のレコード」になります。
FileMakerには、レコードを画面に表示する形式として
・フォーム形式
・リスト形式
・表形式
という3つの形式がありますが、それぞれ、次のような方法で現在のレコードを確認することができます。(ステータスツールバーを確認する以外の方法で)
■フォーム形式
フォーム形式の場合、現在のレコードのデータしか表示されませんので、
基本的には「今表示されている内容」が現在のレコードになります。
■リスト形式
テーマにもよりますが、現在のレコードだけ背景色が変化している場合、目視で確認ができます。
■表形式
画面の左下に、「+」のマークがある列があるかと思いますが、ここで現在のレコードだけ色が変わって表示されます。
◇対象レコード削除
この機能は「対象レコード」のみに実行されるため、10件登録されていても、3件しか対象レコードになっていなければ、削除されるのはその3件だけです。
対象レコードは、ステータスツールバーで確認ができます。
画像の場合ですと、2件のレコードが「対象レコード」になります。
◇全レコード削除
登録してあるレコード数と、対象レコード数が一致しているとき、
「対象レコード削除」のボタンが「全レコード削除」と表示されます。
機能は対象レコード削除と変わりませんが、特定の条件を満たすとき、高速な削除が実行されます。(条件については後述)
◇リレーションを利用した削除
リレーションシップグラフで、「レコードが削除されたときに、関連するレコードも併せて削除する」という設定が可能です。
例えば、見積書のデータを削除するときに、見積明細も一緒に削除するとか、
顧客を削除する際に、顧客担当者も削除するとか、そんなことができます。
ゴミデータが残ってしまう事を防ぐことができるので、とても便利です。
※ただし、意図せずデータが消えてしまう事の無いよう注意が必要です。
・テーブルデータを削除
これは、FileMaker 15 プラットフォームから追加されたスクリプトステップです。
https://fmhelp.filemaker.com/help/15/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Ftruncate-table.html
このステップを利用することで、高速にテーブルのデータを全削除することが可能です。
しかし、このスクリプトステップでは、「リレーションを利用した削除」の設定がされていても、関連レコードは削除されません。
いかがでしたでしょうか。
ここまでで、新規追加、登録、削除、とFileMakerの基本的な動作について、一通りご説明させて頂いたかと思います。
次回は、データを変更する機能についてご紹介したいと思います。お楽しみに…!