【Ver.18】ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ【データを登録する機能】
2019年12月17日 10:12 AM
FileMaker 18
こちらは「ファイルメーカーの使い方を覚えたいあなたの為のブログ」のFileMaker 18 対応バージョンです。
→最新バージョン FileMaker 19 対応版はこちら
FileMaker Pro 18 Advanced(ファイルメーカー18)の使い方2回目。
今回は、「データを登録する機能」ということで、
・新規レコードの作成
・リレーションを利用したレコードの作成
の2つをご紹介したいと思います。
こちらはシリーズで連載しています。
①データを入力する器を作成する機能 V15|V17|V18|V19|2024
②データを登録する機能 V15|V17|V18|V19 ←今回はここです
④データを変更する機能 V15|V17|V18|V19(入力を補助する機能をプラス)
⑤データをインポートする機能 V15|V17|V18|V19
⑥データをエクスポートする機能 V16|V17,18|V19
⑧データを表示する画面を作成する機能 V16|V17,18|続編(V19)
⑪処理を自動化する機能 V17,18|スクリプトトリガ編(V19)
⑫セキュリティに関する機能 V17,18|FileMakerファイルの暗号化/通信の暗号化(V19)
◇新規レコードの作成
FileMaker Pro Advancedでは、基本的にはレコードのない状態でデータを入力することができません。
(例外は後程ご紹介します。)
その為、「先にレコードを追加してから情報を入力する」という手順が必要になります。
レコードを追加する為には、ステータスツールバーの「新規レコード」ボタンをクリックします。
「新規レコード」ボタンをクリックすると、画面の合計レコード数が1レコード追加されます。
レコードが存在する状態で、情報を入力し、以下のレコードを確定させる動作をすることで情報が登録されます。
・フィールド(入力欄)の外側をクリックする
・Enterキーを押す
・他のモードに切り替える
・他のレコードを選択する
・他のレイアウトに切り替える
レコードが確定される前であれば、入力したデータを元に戻す(データベース格納値に戻す)ことが可能です。
操作方法は、メニューバーの【レコード】→【レコード復帰】です。
テーブルが複数ある場合、どのテーブルにレコードが増えるのか?ということを管理者は把握する必要があるかと思います。
「新規レコードボタンを実行したレイアウトに設定されている、テーブルオカレンスの、データソースとなっているテーブル」ということになるのですが、
テーブルオカレンスの概念は少し難しいので、まずは「レイアウトに設定されているテーブルのレコード」と認識して頂ければ良いと思います。
「レイアウトモード」に切りかえることで、どのテーブルを設定しているかを確認することができます。
下図のように、画面の右上にある「レイアウトの編集」という文字をクリックすると、レイアウトモードに切り替えることができます。(通常はブラウズモードになっています)
※ショートカットは【Windows】Ctrl+L 【Mac】⌘-L
※それぞれのモードについては、別の回で詳しくご紹介します。
ブラウズモード :「データを表示する機能」の回 (Ver.17はこちら)
検索モード :「データを表示する機能」の回 (Ver.17はこちら)
レイアウトモード :「データを表示する画面を作成する機能」の回 (Ver.17はこちら)
プレビューモード :「画面を印刷する機能」の回 (Ver.17はこちら)
レイアウトモードにすると、下図のようにレイアウトバーに「テーブル:~~~~」という表記が見つかると思います。
これが、レイアウトが設定されているテーブルになります。(正確にはテーブルオカレンス)
レイアウトモードからブラウズモードに戻るには右上の「レイアウトの終了」ボタンを押します。
※ショートカットは【Windows】Ctrl+B 【Mac】⌘-B
例えば、顧客テーブルと見積テーブルが存在するファイルで、
「現在は顧客テーブルを設定したレイアウトを表示しているが、見積テーブルに新規レコードを作成したい」
という場合は、下記の手順をとります。
①レイアウト切り替え
②新規レコード作成
レイアウト切り替えは、ステータスツールバーの「レイアウト:~~~~~」というレイアウト名の表示部分で切り替えることが可能です。
また、メニューバーの【ファイル】→【管理】→【レイアウトの管理】→【開く】にて、レイアウトを切り替えることも可能です。
左端にチェックボックスがありますが、これはレイアウトを切り替える方法の1つ目でご紹介したレイアウト切り替えの候補として、ブラウズモードでの表示を制御する為のチェックボックスです。
切り替えたいレイアウトが候補に表示されない…ということがありましたら、こちらのチェックボックスをご確認ください。
◇リレーションを利用したレコードの作成
続いて、リレーションを利用したレコードの作成についてご紹介します。
FileMaker Pro Advancedでは基本的に、レコードを作成してからでないとデータを入力することができませんが、この「リレーションを利用したレコードの作成」では、レコードを作成する前に登録したいデータの入力をすることができます。
リレーションについては、また別途「データを表示する機能」の回でご紹介させて頂く予定ですが、既にリレーションに関してはいくつかブログを書いておりますので、よろしければご覧下さい。
◆リレーションシップグラフを読み解いてみよう
◆難しいことは考えず、とにかくFileMakerでポータルを使ってみよう!
具体的な設定方法ですが、メニューバーの【ファイル】→【管理】→【データベース】から【データベースの管理】を開き【リレーションシップ】のタブで設定をします。
画像には「顧客」「見積」という文字が表示されていますが、この四角のかたまり1つ1つを「テーブルオカレンス」と呼びます。
テーブルオカレンスは、左下にあるプラスマークのボタン「テーブルを追加」を押して追加することができます。
リレーションを設定するテーブルオカレンスのフィールドとフィールドをドラッグアンドドロップします。
ここでは「顧客」の顧客IDと「見積」の顧客IDをつなぎます。
すると、次のような状態になります。
リレーションの真ん中にある「=」ボタンをクリックします。
すると、次のような画面が表示されます。
ここで、「見積」の「このリレーションシップを使用して、このテーブルでのレコードの作成を許可」にチェックをつけておくと、ポータルを表示させて値を入力する際に、「レコードを作成する」動作と「データを登録する」動作を一緒に行う事ができるようになります。
上図は、設定した「見積」のテーブルオカレンスをポータルに表示した状態です。
レイアウトに設定されたテーブルのレコードが確定されるときに、新規レコードが作成されます。
以上が、データを登録する機能のご紹介となります。
次回は、データを消去する機能についてご紹介します。