AWS上でFileMakerソリューションを運用する手順(第1回)
2016年03月01日 08:48 PM
AWS
Amazon Web Services(以下AWS)でアカウントの登録からFileMaker Serverを
EC2インスタンスにインストールするまでの手順を、ちょっと詳しくお伝えしたいと思っています。
したがって今回このブログでは
「AWSは初めてだし、FileMaker Serverのインストールも初めてなんです」
という方を対象にご説明させていただきますので、
「おれはバリバリのAWS使いだぜ!」
とか
「FileMaker Serverはもう20年以上インストールしてきました、はい」
という方には物足りないのではないかと思います。
以下の手順でご説明していきますので、必要のないところは読み飛ばしてください。
- (事前準備1)AWSのアカウント作成とクレジットカード登録(今回)
- (事前準備2)プラン検討と見積概算
- AWSの設定 その1
- AWSの設定 その2
- AWSの設定 最終設定
1.(事前準備1)AWSアカウントの作成とクレジットカード登録
AWSを利用するには基本的にはクレジットカードの登録が必要です。
これは例え一部上場企業であろうが、官公庁であろうがまずは登録が必要となります。
コーポレートカードをお持ちの企業様はそれを社内で所定の手続きを経て、
利用される方法が有りますが、どうしても請求書ベースでという場合には以下の2つの方法が有ります。
1.たっぷり利用する。
利用料金が多い場合(月額$2,000(!)程度が目安)には、AWSからの請求書発行が可能です。
ただし米ドル決済であり、かつ海外送金となります。
2.AWSの正規パートナーを経由する。
請求書発行が出来るかどうかはパートナーによって異なりますので、詳細は
各パートナーに確認してください。
(2016年3月2日現在の情報です)
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-faq/customers/#free-charge
(ここから宣伝)
弊社も正規APNコンサルティングパートナーです。もちろんご請求書の発行も可能ですので、
お気軽にご相談くださいませ。
(宣伝ここまで)
さて事前準備の事前準備(?)です。
- クレジットカードの用意
これは企業で利用されるのでしたらコーポレートカードをお勧めします。
個人カードを利用すると例えば与信枠を超えて引き落としができないとか
会社に請求する場合におそらくカード会社からの明細を利用しますが
会社に買い物がバレバレになるとか、面倒なことが多いのでは?
2.PC画面を見ながら、操作のできる電話とその番号
クレジットカードを登録する際に、電話がAmazonからかかってきて
PC上に表示されるPINコードを入力する必要があります。
したがって電話とPCが離れているとか、外出先から登録するとかは
避けたほうが良いでしょう。
3.登録する情報の整理
会社の基本情報(会社名とか住所)の英語表記を事前に準備しておくとよいでしょう。
なぜなら基本情報は日本語では入力できません。
もし仮に「えい、やー」で登録したとしても後で直すのは面倒ですよね。
さて上記の準備が出来たら早速登録をしてみましょう。
【AWSのトップページに行きましょう】
右上の黄色いボタン「サインアップ(もしくは無料で始める)」をクリックします。
もし英語で表記されていたら右上の「English」をクリックするとプルダウンが出てきますの
「日本語」を選択します。
【アカウントを作成しましょう】
(この画像は英語ですが、日本語でご説明します。)
「Eメールまたは携帯番号」に メールアドレスを
(携帯番号でも良いと書いてありますが、携帯番号を入力しても
新規アカウントを作成するにはEメールアドレスを入力してください と警告が出て先に進めません)
「私は新規ユーザーです」を クリックします。
※Amazonの買い物で使っているメールアドレスでも利用できます。
ただし後程アカウントの種類を「個人」「会社」と聞いてくるので
そこはしっかりと 個人のアカウントにするか会社のアカウントにするかを決めてから
登録された方が良いと思います。
そうして黄色い「サインイン(セキュリティシステムを使う)」ボタンをクリック
「名前」には ご自身の名前を
「Eメールアドレス」には先ほど入力したメールアドレスが入っています。
「もう一度入力してください」には 上記と同じメールアドレスを
「パスワードを入力してください」にお好きなパスワードを
「もう一度入力してください」にも上記と同じパスワードを
入力します。
そうして同じく黄色いボタン 「Create account」をクリックします。
【連絡先情報の登録】
次は連絡先の情報の入力です。
もし英語だったら右上の「日本語」を選択。(上の図参照)
しかしここでいい気になって日本語を入力してはいけません。
日本語はほとんど受付けてくれません。
上記の様にほとんど日本語はダメです。
では入力しましょう。
「会社アカウント」か「個人アカウント」かを聞かれます。
今回は会社での利用を前提にしていますので前者を選択します。
以下必要情報を入力します。
フルネーム ローマ字で
会社名 ローマ字で
国・地域 これは日本語で選択できます。
アドレス 半角数字・英語
市町村 これもローマ字で
都道府県または地域 都道府県をローマ字で
郵便番号 半角記号と数字で
電話番号 半角記号と数字で
Security Check 表示されているアルファベットを入力します。
もしわかりづらければ、「Refresh Image」をクリックすると
別の文字が表示されます。
最後に「AWS Customer Agreement」にチェックをつけて 完了です。
黄色の「Create Account and Continue」をクリックして次の画面に移動します。
【クレジットカード情報およびその認証】
次に支払情報が出てきます。
お手元にあるクレジットカードの情報を入力します。
そうしていよいよ本人確認作業です。
電話の前で準備をします。
画面の指示に従ってクリックするとこの場面で登録した番号に電話がかかってきます。
※ここで!会社で登録する際には周りの方に「電話を取らないでね」と一言声をかけましょう。
こういう時に限って電話を取る人っていますよね(普段はめった取らないのに・・)(^^)
電話を取ると自動音声案内が始まり「こんにちは。アマゾン~」の声が。
PCの画面を見るといつの間にか「PIN番号」が表示されています。
その番号を音声の指示に従って電話に入力します。
認証に成功すると下記の画面が表示されます。
これで認証は完了です。
もう一息です。(まだあるの?)
【サポートプランの選択とメールの確認】
次にサポートプランを選ぶ画面が出てきます。
この場合は「ベーシック(無料)」を選択しても大丈夫です。
(もしお気に入りのプランが有るようでしたら、ぜひそちらをお選びください)
続行をクリックして「ようこそ画面」へ
「マネジメントコンソールを起動」をクリックしたいところですが
今回はここまでとします。
そうそう、こんなメールが届いていると思いますが念のため確認してみてください。
次回は
数多くあるAWSのサービスからFileMaker Serverに最適なプランを考察してみたいと思います。