FileMaker Server 14 インストールレビュー

2015年05月18日 03:07 PM

FileMaker 16以前


FileMaker 14が発売になりました。

ということで早速FileMaker Server 14をインストールしてみました。

インストール手順に関する第一印象は、FileMaker Server13とほぼと同じでした。

今回は13との相違点に絞ってご紹介いたします。

ちなみにFileMaker Server 13のインストールについては当ブログに記事がございますので

以下のURLをご参照ください。

FileMaker Server 13 インストールレビュー その1

FileMaker Server13 インストールレビュー その2

まず何と言っても下図のようにWeb公開用のポートを指定出来るようになった

というところが一番うれしいですね。

図1

地味ですが、サーバー管理者としては嬉しい変更点です。

FileMaker Server13では13では80と443ポートで固定であることによって、

インストール時に既存のWebサイトやアプリケーションが80、443ポートを使用している場合には

既存のアプリケーションの設定を変更する、もしくはFileMaker Server13の

インストールを諦めるしかありませんでした。

既存のサーバーにインストールする際には、よく遭遇する問題だったので助かります。

ただし、ポートを変更した場合にはファイアーウォールやルーター等の設定に注意する必要があります。

80、443ポートはHTTP、HTTPSの標準ポートのため、意識しなくても通信ができる場合が多いですが、

ポートを変更した場合には通信を許可するように設定しなければいけません。

 


 

FileMaker 14ではインターフェースや機能の追加等いくつもの変更が行われていますが、

総じてインストールに関しては大きな変更はなく、安心いたしました。

 

インストールが終わると展開が開始されます。

展開の中での変更点はパスワードの設定画面です。

FileMaker Server 14では管理者のパスワードの設定に関する下記の機能が付加されました。
・パスワード強度判断
・パスワードのヒント
・パスワードリセットのためのPINコード設定

図2

パスワードには英字の大文字・小文字、数字、記号を組み合わせて8文字以上使用することが

推奨されております。

強度の判断では上記4種類の文字を組み合わせて12文字で「中」、17文字で「強」となります。

かなり厳しいですね。

文字種が少ない組み合わせでは、さらに判断が厳しくなるように作られているようです。

試しに英字の小文字と数字だけの組み合わせで試したところ、20文字で「中」、

29文字でやっと「強」と判断されました・・・。

(なお、「弱」でも先へは進めるのでご安心を。)

展開に関しての変更もこの一点のみとなっており、ダイアログに従って進めれば簡単にインストールできました。
以上、簡単ですが、FileMaker Server 14インストールレビューでした。