Claris FileMaker WebDirect 環境設定について

2020年06月09日 10:00 AM

Claris FileMaker 19


Claris FileMaker WebDirectはカスタムAppをWebブラウザで直接実行することができるテクノロジーです。

Claris FileMaker WebDirectを動作させるためにはJAVAが必要となりますが、
Claris FileMaker server 19(正確にはv18.0.2以降) より同時にインストールされなくなり設定方法が変わりましたので確認していきたいと思います。

今回はWindows環境のClaris FileMaker Server 19、OpenJDKで設定していきます。

Claris FileMaker Serverインストール後から設定していきます。

Claris FileMaker Serverのインストール方法は下記をご参照ください。
Claris FileMaker Server 19インストールレビュー

■Claris FileMaker WebDirect環境設定方法

1.Claris FileMaker AdminConsoleを開いて「コネクタ」をクリックする。

2.「FileMaker WebDirect」と「マスタマシン」のタブをクリックして有効にする。

3.「OpenJDKを使用」にチェックを入れ「OK」をクリックする。
アプリケーション版のJAVAがインストールされている場合は、
他の用途で使用していないことを確認しアンインストールしてください。

また、「Oracle JRE」は有償版のライセンスです。
https://support.claris.com/s/answerview?language=ja&anum=000033180

4.「AdoptOpenJDK」をクリックする。

5.「Build archive」をクリックする。
※「Latest release」が推奨バージョンの場合はそのままダウンロードする。

6.下記のページを参照して対応するJAVAの推奨バージョンを確認する。
https://support.claris.com/s/answerview?language=ja&anum=000025442

※今回はClaris FileMaker Server 19.0.1のためJava 8 Update 242 x64 (OpenJDK)

7.先ほどのページに戻り対応するバージョンの「Windows x64」「Binary」「JRE」をクリックする。

8.Claris FileMaker AdminConsoleに戻り「参照」をクリックする。

9.ダウンロードしたインストーラを選択して「開く」をクリックする。

10.「ファイルをアップロード」をクリックする。

11.下記の画面が出てきたらClaris FileMaker Serverサービスを再起動する。

12.再起動が完了したらClaris FileMaker WebDirectを使用できるようになります。

■マイナーバージョンアップ時のJAVAの更新

インストール中にJAVAの推奨バージョンを確認した通りマイナーバージョンごとにJAVAの推奨バージョンが異なります。

メジャーアップデートでアプリケーション版のJAVAが入っている場合は、
コントロールパネル等から直接アンインストールが可能ですが、
マイナーバージョンアップの際はOpenJDKフォルダの削除が必要になります。
削除を行うことで再度インストールすることが可能になります。

1.Claris FileMaker Server サービスを停止する。

2.「C:\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Web Publishing」ディレクトリを開いて
「java」フォルダを削除する

3.Claris FileMaker Server サービスを起動する。

Javaのパブリック更新終了に伴う仕様変更のためしょうがないところではありますが、
今までインストール、マイナーアップデートの際にほとんど考えなくても良かった部分で対応が必要となりました。

アプリケーション版のJAVAがインストールされた状態で「OpenJDK」を有効にしても、
プロセス上ではアプリケーション版が使用される状態となります。

気づかないうちにJAVAのライセンスに違反することになってしまい、
不要なトラブルを招く原因となってしまいますので、
日ごろからアプリケーションの仕様、動作を詳細に把握することは重要と考えます。