Claris FileMaker Server 19 インストールレビュー

2020年06月05日 10:00 AM

Claris FileMaker 19


Claris FileMaker 19 が発売となりました。

早速Claris FileMaker Server 19 をインストールしてみました。

まずはシステム要件の確認です。

■互換性

サポートされているクライアントは以下の通りです。
・Claris FileMaker Pro 18 Advanced
・Claris FileMaker Pro 19
・Claris FileMaker Go 19、及び 18
・iOS App SDK 19、及び 18 を使用して作成されたアプリケーション
・Claris FileMaker WebDirect

バージョン18以前は通例として同バージョンを含めた前後3バージョンの互換性がありましたが、
バージョン19では同バージョンを含めた前後2バージョンのみとなります。

■対応OS

対応しているOSは以下の通りです。
・Windows Server 2019 Datacenter Edition および Standard Edition (デスクトップエクスペリエンスをインストール済み)
・Windows Server 2016 Datacenter Edition および Standard Edition (デスクトップエクスペリエンスをインストール済み)
・macOS Catalina 10.15
・macOS Mojave 10.14

Windows Server 2019がサポート対象となりました。
バージョン18発売時点でWindows Server 2019は公開されておりましたが、
バージョン19から正式にサポート対象となりました。
Windows Server 2012 R2、macOS High Sierra 10.13 がサポートから外れております。

■スペック

◇必須条件
CPU:Dual Core
RAM:8GB
ハードドライブ:500GB以上、ファイルサイズに依存、20%以上の空き容量が必要。
ソリッドステートドライブ(SSD)を使用することを推奨します。

こちらは18から19で変更された点が2つあります。

1、ハードドライブ容量が100GB → 500GB以上に変更
ハードドライブ容量が500GB以上と大幅に増えました。
パフォーマンス、安定性の向上などのためと思われます。

2、20%以上の空き容量が必要
バージョン18では50GBと記載がありましたが20%となっております。
容量の最低要件が500GBのため最小構成でも100GB以上は空き容量は必要となります。

詳しい技術仕様は以下に記載があります。
https://support.claris.com/s/article/FileMaker-Server-19-System-Requirements?language=ja

■インストール方法

それでは、実際のインストールの手順に移ります。
インストーラを起動

言語を選択して「OK」をクリック

「次へ」をクリック

「次へ」をクリック

「使用許諾契約の条項に同意します」にチェックを入れ「次へ」をクリック

インストールするディスクを選択し「次へ」をクリック

「次へ」をクリック

「次へ」をクリック

「所属」を入力して「次へ」をクリック

「ユーザ名」、「パスワード」、「PIN」を入力し「次へ」をクリック

「インストール」をクリック

同時にインストールされるアプリケーションのバージョンは以下の通り です。
バージョン18.0.2よりJavaが同時インストールされなくなりました。
Claris FileMaker WebDirectを使用するためには別途Javaをインストールする必要があります。

・PHP 7.1.19
・ARR 3.0.1952
・Bonjour 3.0.0.10
(Windows Serverの場合)

Admin Consoleの初回起動時に、SSL証明書のセキュリティ設定画面が表示されます。

「FileMaker デフォルト証明書を使用」を選択した場合、次の画面で「リスクを受け入れる」ボタンを押すことになります。

社外から利用する場合など、なりすまし、改ざん、盗聴など多くのリスクが発生するため、SSL証明書を設定することを強く推奨いたします。

インストールレビューお読みいただきありがとうございました。

今回でClaris FileMaker Server 19を使えるところまで展開できました。

機能的な変更点としてはバージョン18で追加された起動復元がデフォルトで無効に変更されております。

インストール時点で16GB容量が必要なこと、HDDではパフォーマンスが低下する可能性があることなどによりデフォルトでは無効になったものと思われます。

Admin ConsoleのUIなど使い勝手は大きく変わりませんが、ハードウェアの要件変更など注意が必要な点があります。

次回は18.0.2から変更となったJavaの仕様を見ていきたいと思います。