ファイルメーカー(FileMaker Pro 13 )で 「マージ変数」 を使ってみよう

2014年10月08日 10:00 AM

ファイルメーカーのTips


以前にもファイルメーカー(FileMaker Pro 13 )の変数の使用方法についてご紹介していますが、今回はマージ変数の使用例としてボタン名を変える方法をご紹介します。

以前の変数の記事はこちら
//ywc.com/filemaker/?p=108
//ywc.com/filemaker/?p=111
グローバル変数はFileMaker Pro 11からマージ変数としてレイアウトに配置できるようになりました。これを利用してボタン名タイトルにマージ変数を使ってみましょう。

例として名簿のファイルを使用します。フィールドは「名前」と「性別」です。

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レイアウトモードにしてヘッダにボタンを配置します。
次に[挿入]メニューから「マージ変数」を選び、<<$$title>>とタイプします。

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ボタンに割り当てるスクリプトを作成します。

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スクリプトの流れは以下のとおりです。IFステップで3つの場合分けをしています。

1.グローバル変数$$titleが「男」の場合は変数を「女」に設定し、性別フィールドの「女」を検索します。
2.グローバル変数$$titleが「女」の場合は変数を「全件」に設定し、全件表示をします。
3.グローバル変数$$titleが「全件」または空欄の場合は変数を「男」に設定し、性別フィールドの「男」を検索します。

このスクリプトをレイアウトに配置したボタンに設定します。

では実際にボタンをクリックして動きを確認してみましょう。

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1回目ボタンをクリックすると変数は空欄なので、スクリプト内容の3に従い、ボタンタイトルは「男」になり、男のみ検索されました。

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もう一度ボタンをクリックすると変数は「男」なので、スクリプト内容の1に従いボタンタイトルは「女」になり、女のみ検索されました。

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さらにボタンをクリックすると変数は「女」なので、スクリプト内容の2に従いボタンタイトルは「全件」になり、全件表示されました。

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このように、レイアウトに配置できるマージ変数を使うことで、ボタンタイトルを可変にし、一つのボタンに様々な機能を持たせることができます。
ほかにも帳票のタイトルや、警告アラートなど、様々に応用できます。

マージ変数には「$$」をつけたグローバル変数を使用しますが、グローバル変数はファイルを閉じるときに値が消去されますので注意しましょう。
また簡単なミスなのですが、変数のタイプミスをしてしまうことで、うまく作動しない、ということもよくあります。変数名はなるべくシンプルでわかりやすいものにするのもポイントです。

以上、いろんなアイデアで活用してみてください。