ファイルメーカー(FileMaker Pro 12)の「オブジェクトフィールド」

2013年04月29日 09:45 PM

ファイルメーカーのTips


今回はファイルメーカー(FileMaker Pro)の「オブジェクトフィールド」についてご紹介します。 (今回使用したFileMaker Proのバージョンは12.0v3です。)

オブジェクトフィールドは次のようなファイルを保存することができます。

•写真、ムービー、サウンド •Microsoft Word や Excel、PDF などのドキュメントファイル

FileMaker Pro 12からは、FileMakerの中でPDFの表示やビデオ、音楽やサウンドの再生などを行うことが出来る インタラクティブコンテンツ機能が追加されました。

インタラクティブコンテンツ機能を有効にする場合は、レイアウトモードでオブジェクトフィールドを選択後 インスペクタのデータタブのデータ書式設定(D)で「インタラクティブコンテンツ(PDF、MP3など)」を選択します。 また、「再生を自動的に開始」をチェックするとレイアウトにある動画が自動再生されます。

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FileMaker Pro 12でサポートされているファイル形式 (ヘルプはこちら http://www.filemaker.com/12help/jp/html/add_view_data.4.34.html)

■ピクチャの形式 Encapsulated Postscript(.eps) FlashPix(.fpx) GIF(.gif) JPEG/JFIF(.jpg) JPEG 2000(.jp2)(Mac OS) MacPaint(.mac)(Mac OS) PDF(.pdf)(Mac OS) Photoshop(.psd) PICT(.pct) PNG(.png) QuickTime イメージファイル(.qt) SGI(.sgi) Targa(.tga) TIFF(.tif) Windows ビットマップ(.bmp) Windows メタファイル/拡張メタファイル(.wmf/.emf)(Windows) PICT(.pct)

■オーディオ/ビデオの形式 AIFF オーディオファイル(.aif, .aiff) AVI ムービー(.avi) MP3 オーディオファイル (.mp3) MPEG-4 オーディオファイル(.m4a) MPEG-4 ムービー(.mp4) MPEG ムービー(.mpg, .mpeg) MPEG-4 ビデオファイル (.m4v) QuickTime ムービー(.mov, .qt) Sun オーディオファイル(.au) WAVE オーディオファイル(.wav) Windows メディアオーディオ(.wma) Windows メディアビデオ (.wmv)

■QuickTime形式 AVI(.avi) Cubic VR DV(.dv) FLC Karaoke(.kar) Flash 5 (.flv) MPEG(再生) QuickTime ムービー(.qtm) QuickTime VR バーチャルリアリティ(VR)

■サウンドの形式 AIFF(.aif) AU オーディオ CD データ(Mac OS) MP3(.mp3) SoundFont 2(.sf2) Sound(.snd) WAV(.wav) データの格納方法は3種類あります。

1)オブジェクトフィールド内にファイルを格納する場合 ○:どのクライアントPCからでもファイルにアクセスが可能 ×:データベースのファイルサイズが大きくなりパフォーマンスが悪くなる可能性があります

・取り込みたいファイルをドラッグアンドドロップ操作で直接挿入する。

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・オブジェクトフィールドをクリックしてメニューバーの挿入(I)からピクチャ(P)又はファイル(F)を選択して挿入する。

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※オブジェクトフィールドがインタラクティブコンテンツに設定されている場合は次のように表示されます。 PDFやビデオ等を取り込みたい場合は、インタラクティブコンテンツに設定してください。

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・オブジェクトフィールド上で右をクリックしてピクチャを挿入(U)又ファイルを挿入(F)を選択して挿入する。

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※オブジェクトフィールドがインタラクティブコンテンツに設定されている場合は次のように表示されます。

画像4-1 2)オブジェクトフィールドにファイルへの参照のみを格納する場合 ○:データベースのファイルサイズが小さくなりパフォーマンスが良い ×:各ユーザのローカルディスクに保存されたファイルは表示されない また、共有のネットワークディスクに保存されたファイルの名前を変更したり削除や移動すると表示されない

・参照のみを格納する場合は、ファイルの選択時にファイルの参照データのみ保存(F)を選択します。 ファイルはローカルディスクまたはネットワークディスクに保存されたままになります。

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3)オブジェクトフィールドのファイルを外部に格納する場合 FileMaker Pro 12から追加された機能です。 ファイルを集中管理して、どのPCからでもファイルの追加、変更、削除が可能になります。 ファイルの保存先は指定できます。

○:どのクライアントPCからでもファイルの追加、変更、削除ができます データベースのファイルサイズが小さくなりパフォーマンスが良い ×:ファイルを外部に格納する端末ののハードディスクサイズが大きくなります

・オブジェクトデータを外部に保存する場合は、データベースの管理画面で設定をします。 メニューバーのファイル(F)の管理(G)からデータベース(D)を選択します。

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データベースの管理画面からフィールドタブを選択し、外部保存したいオブジェクトフィールドを選択しオプション(N)をクリックする。

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フィールドのオプション画面のデータの格納タブを選択し、「オブジェクトデータを外部に保存(X)」にチェックを付け 状況に合わせて「保存先(L)」の指定と「セキュア格納(S)」「オープン格納(O)」の選択をします。

保存するファイルとそのファイルパスをセキュアにしたい場合は「セキュア格納(S)」を選択して下さい。 「オープン格納(O)」の場合は「格納先を指定(C)」で保存先の設定が可能です。

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保存先(L)は初期状態では「[データベースの場所]/Files/object/」の一つしかありません。 保存先を追加したい場合は、オブジェクトの管理画面を開きます。 メニューバーのファイル(F)の管理(G)からオブジェクト(R)を選択します。

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オブジェクトの管理画面の格納タブを選択し、新規(N)を選択します。

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基本ディレクトリ(B)に格納したいディレクトリパスを入力してOKを押します。 保存先はローカルディスクやネットワークディスクの指定が可能です。

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これで先ほどの保存先(L)で「[データベースの場所]/Files/object/」と「\\Server\common\Files\」が 選択できるようになります。

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「オブジェクトフィールド」を使用し、FileMakerをファイル管理データベースとして活用してみて下さい。