FileMakerGoを利用して、外出先からの入力を実現する
2013年11月21日 05:55 PM
はじめの一歩
お問合せを頂く中で、「外出先からFileMakerに情報を入力したい」というご要望を頂くことがあります。
しかしFileMakerを業務システムとして利用する場合、
FileMakerの機能としてではなく、情報セキュリティが大きな壁となり実現できないというケースが多々あります。
例えば、顧客管理システムを運用しているケースの場合、
外出先から顧客との面会情報を入力できれば営業効率の向上に繋がる反面、
外部に向けて顧客情報を公開するわけにいかない…という事があると思います。
また顧客管理システムのような重要なデータを扱うでなくとも、
3G回線を利用して、社員以外が社内ネットワークへの参加できては困る…。という事もあると思います。
そのような場面で、弊社では大きくわけて3つの方法をご提案していますので紹介します。
~iOSからの入力を実現する3つの方法~
■方法1:レンタルサーバーを契約する
この方法は、”社内ネットワークへは参加させない”という方法です。
社外にレンタルサーバーを借り、そのシステムのみで利用することで、セキュリティを守ることが出来ます。
契約するレンタルサーバーの内容によりセキュリティ内容は異なりますが、
最低限、FileMakerシステムのIDとパスワードによるセキュリティをかけることが出来ます。
レンタルサーバーには、毎月固定で費用のかかる固定費用制と、
使用したデータ通信料により料金が変動する従量課金制があります。
FileMakerServerがインストールできるレンタルサーバーであれば運用が可能ですので、
ご興味をもたれた方は、まずFileMakerServerのインストール要件をご確認下さい。
http://www.filemaker.co.jp/products/filemaker-server/server-12-specifications.html
イエスウィキャンでは、外部から接続できるホスティングサービスを行っております。
詳しくはこちら→
■方法2:同期の仕組みを利用する
この方法は、”情報の共有を社内ネットワークからのアクセスのみに限定する”という方法です。
利用イメージとは以下の通りです。
1、iOS端末上に、ファイルをコピーする
2、社内ネットワークを利用し、最新データを取得する
3、外出先で、情報を入力する
4、社内に戻り、同期を行う(追加情報を共有ファイルに送信後、最新データを全て取得する)
同期の仕組みの構築には難易度がありますが、
共有ではセキュリティ上の理由で導入に踏み切れない…というケースでは現実的な選択肢になるのではないかと思います。
■方法3:個々のiOS端末にVPN設定を行い、社内ネットワークにアクセスする。
VPN設定などに費用がかかりますが、社内サーバーにある共有ファイルに外出先からアクセスできる方法です。
社内環境として、VPNに対応したルーターなどが必要になります。
また、iOS端末台数が増えるごとに、設定費用の増加が想定されます。
以上が、iOSからの入力を実現する3つの方法でした。
システムごとに、環境ごとに最適な選択は異なりますが、
外出先からの情報入力を実現したいとお考えの皆様の、1つの参考になれば嬉しいです。