【Yes!フレッシュマンズブログ】サーバーの中ってこうなってたの!? はじめてのオンプレサーバー探検記

2025年11月04日 10:00 AM

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毎月1日に若手メンバーがお送りしている
「Yes!フレッシュマンズブログ」!!

今回のテーマは、「サーバーの中ってこうなってたの!? はじめてのオンプレサーバー探検記」です。システムアドミニストレーター部に所属する私髙橋が、入社して初めてオンプレミスのサーバーに触れ、驚いたことなどをお伝えしていきます!

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こんにちは!システムアドミニストレーター部所属の髙橋です。

普段は、弊社イエスウィキャンのホスティングサービス「YFMcloud」やClaris FileMaker Server を中心としたサーバーの構築・運用・保守を担当しています。

私が日々扱っているのは、ほとんどがクラウド環境のサーバーです。オンプレミスのサーバーであっても、基本的にはリモート接続で設定や操作を行ってきました。
そのため、インフラエンジニアとはいえ、実際のサーバー本体、ましてやその中身を直接見る機会はこれまでありませんでした。

そうはいっても専門分野なので中身を知らないままというわけにはいきません。
そんなとき、ちょうど社内のサーバーを一時的に止めるタイミングで、実際に見せていただくことができました!

いざ、サーバーとご対面!

タワー型と呼ばれるタイプのサーバーをお借りすることができました。
お借りしたサーバーに対してまず初めに思ったこと、それは…

「重いっ!!」

普段使っているPCと同じくらいだと思っていましたが、さすがにそれより大きいということもありかなり重い…!!
これを一人で持つんだよ~ハハハと先輩に言われましたが、いやこれはさすがに一人では持てない!一瞬持てたとしても落としそうだから無理だ!うん一人で持つのは諦めよう。となりました。笑
こんなに重いならきっと中身も精密なパーツがぎっしり入っているに違いない!とこの時は思っていました。

さて、準備も整いましたので、さっそくサーバーを開けてみることにしました。
ここで頭の中に「?」が浮かびました。

「どうやって開けるの?!」

きっとここから開けるのだろうなと思われる部分は発見しました。

ですが、鍵らしきものは存在しない、変に触って壊れたらどうしよう…!
うん十万どころかうん百万円するこの大きな精密機器、ヒエッと肝が冷える瞬間でした。

なんとかふたを開け、カバーを外していくとようやく中身が見えてきました。
そしてそこで私の心の声がこう叫びました。

「大きい見た目で、中身これだけ?!」

いざ開けてみると思ったよりも中身がスカスカで驚きました。
あんなに重かったのに中身はこれだけなのかとも思いました。
しかし、じっくり見まわしてみると

「ひときわ目立つ存在」

開けてすぐ目に留まったのが、五重塔のように層が重なる金色の塔のようなものでした。
これは「ヒートシンク」と呼ばれ、下にあるCPUの熱を逃がすための重要なパーツだそうです。

CPUの温度はおおむね50~60℃前後を保つことが理想で、90℃を超える状態が続くと危険な状態なので何か対応が必要になってくるとのことでした。50℃でもお風呂で考えるとかなりの熱湯ですが、CPUはそれでも働けてしまうのが驚きですね。

次に白と黒のレールが2つずつ交互に配置された薄い板に注目しました。
取り外してみようとしたその時でした。

「固すぎて壊しそう…!」

サイドの留め具を外側に開けば取り出せるはずなのですが、びくともしない…。
大事なパーツだらけのこの場所で下手なことはできない。けれど開かない。
もう少し力を入れないといけないか?いや壊しそうで怖い…!と心の中で何度も葛藤していました。笑

実は、この固いのにも理由がありました。メモリは高速で大量のデータをやり取りするため、サーバーが起動している間に振動などでメモリが外れてしまうとトラブルになってしまいます。そのため、ある程度圧力をかけないと挿入できないように設計されています。
また、一部のサーバーでは静電気対策として特殊な素材が使われており、それが摩擦を増やすこともあるようです。

サイドにある留め具を開き取り出すと細長い板の上に小さな四角がいくつもくっついていました。
こちらが実際のメモリです。

そしてよく見ると真ん中のあたりに切れ目が入っているのですが、ちょうど真ん中ではなく、少しずれた位置にありました。後で調べてみたところ、異なる規格のメモリを誤って挿してしまわないようにするための安全設計だそうです。規格ごとに少しずつ切り込みの位置が違うようで、規格外のものや表裏が逆のものは刺さらないようにできています。

確認も終わり、元に戻そうとしたその時もまた悲劇は起こりました。

精密機器なので壊さないようにと、切り込み位置を何度も確認しながら慎重に刺そうと試みますが、なかなか刺さらない…。力を入れすぎても板が薄いこともあり折れてしまいそうでヒヤヒヤしました。

何とか押し込み「カチッ」と音が鳴り、しっかり挿し込めたことが確認できました。

「まさかとは思うけどボタン電池?!」

子供のおもちゃ等でしかボタン電池を見たことがなかった私は、「まさかこんなところにあるわけない。似ているだけできっと何か別のものだろう」と思っていました。が、先輩に聞いてみると「そうだよ」とあっさり回答。まさかこんなところにあるなんて!!

ちなみにこのボタン電池は、電源が切れている間の電源供給の役割を担っています。電源が切れるたびに起動順序やハードウェア設定などの情報が初期化されてしまったり、日付や時刻がリセットされてしまったりといったことを防ぐためにこのボタン電池があるようです。

「電源ユニットが重たい!!」

サーバーが重たい原因はお前か!!と言いたくなるくらいの重さがありました。

私たちが普段使うPCと異なる点は、電源ユニットが2つあるところだと思います。24時間365日稼働することが求められるサーバーの多くはホットスワップと呼ばれる対応がされています。電源ユニットが2つあるおかげで片方が故障しても止まらないようにできるということです。そして両方の電源ユニットに電力を供給しておくことで負荷を分散させることもできるようです。

サーバーの一番大事な部分と言われるだけある重みを実感しました。

中身を一通り確認しましたので、今度は分解した部品を元に戻し、電源をつけてみることにしました。電源ボタンを押して…ん??

「全然起動しない…」

普段使っているPCであればボタンを押してからすぐに起動音がして5秒後には画面がついているくらいのスピード感。サーバーも同じくらいだろうと思っていました。

それが、ボタンを押しても反応がない…!
え、ボタン押したよね…?もしかして壊れている?

2,3分経ってようやく起動音がし、電源ボタンなど様々なところが点灯していきました。
サーバーではこれが正常な動作なようで、ハードウェアの初期化処理をしているのだそうです。
そしてここでも別の驚きが

「音がうるさい!!」

思っていた以上の騒音で驚きました。
以前、お客様からサーバーの音がうるさいというお悩みがあったことを思い出し、これのことかと納得しました。

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いかがでしたでしょうか。
実際のサーバーの中を見てみると、普段の業務では気づけない新発見がたくさんありました。新しいことを知るのはいくつになっても楽しいですね。

また、百聞は一見に如かず、というように知識として知っているつもりでも実際に見るのでは全く感覚が違うと実感しました。
これからも、ハードウェアの知識を少しずつ深めていきたいと思います!


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