ファイルメーカーの開発のヒント(初心者向け編)「ポータルを使ってみよう!」

2012年02月13日 12:47 PM

ファイルメーカーのTips


ファイルメーカーで社内システムを開発していらっしゃる方の中には
「ポータルを使ったことがない」「繰り返しフィールドの方が簡単だし・・・」
という方もまだいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、これから数回にわたってポータルについて記載していこうと思います。

内容はこんな感じで・・・。
ポータル行の削除・挿入
複製
印刷 などなど

ただし、このテーマは3週間ごとに記載となりますので、申し訳ありませんが
気長にお待ちくださいませ。

ファイルメーカーには、他のシステムではあまり見かけない「繰り返しフィールド」があります。
これが結構便利で、伝票や見積書の明細部分を入力するようなケースに、気軽に使えますね。
ところが、1行1行ばらして見たい場合は、分割して他のテーブルにインポートするなどの処理が必要で、
データが増えると処理時間も増えてしまいます。
また、行の入れ替えや、大量の行を作りたいときはちょっと不便なことも・・・。
ポータルを使いこなしてシステムをもっと便利にしましょう。 まずは、見積書を使ってポータルを作ってみましょう。
(これはあくまで1例です。)

1. テーブルを2つ用意します。     それぞれに必要なフィールドを作成してください。

・見積書     ・見積明細

 

2. 見積書に、ユニークなキーとなるフィールドを作成します。
たとえば、「見積書ID」 などを作成し、シリアル番号の設定をしておくとよいでしょう。
見積明細には、それに対応するフィールドを作成します。

・見積書      見積書ID → ユニーク
・見積明細    見積書ID

 

3. 見積書と見積明細をリレーションで結び付けます。
リレーションキーは「見積書::見積書ID」と「見積明細::見積書ID」です。
画面で見積明細を入力する場合は、
「このリレーションシップを使用して・・・レコードの作成を許可」にチェックをつけます。    リレーションシップ

4. レイアウトを作成しましょう。
レイアウトモードで「ポータルツール」をドラッグして作成します。
大きさ、行数、ポータルに表示する項目などは、あとで変更できますので
まずは適当に配置。
大きさを整えて、表示したい項目を配置しましょう。
ポータルをダブルクリックすると、行数や、ソート順などが設定できます。 ポータル

以上で、完了です。

 

※ちょっと参考までに、「アンカー」を使うと、
画面サイズに連動してポータル行が増減してくれます。(ポータル部分をクリックして設定しましょう) アンカー

下図が画面が小さい時。表示行数が10行になっています。

mitumori

下図は、画面を広げた場合です。表示行数が増えていますね。

mitumori2