ファイルメーカー(FileMaker Pro 12)のアクセス権セット(レイアウトのカスタムアクセス権編)
2013年09月10日 09:25 AM
ファイルメーカーのTips
今回はファイルメーカー(FileMaker Pro)の 「レイアウトのカスタムアクセス権セット」 をご紹介致します。
「レイアウトのカスタムアクセス権セット」はユーザーのレイアウトの表示、編集、非表示と
レコードの表示、編集、作成、削除、非表示を制御することが出来ます。
<設定内容>
■レイアウト名
ファイルに作成されているレイアウトの一覧が表示されます。
名簿詳細
名簿一覧
名簿
[新規レイアウト]
■レイアウト
・変更可能[M]
レイアウトの表示、編集、削除が出来ます。
新規レイアウトを作成したい場合は[新規レイアウトの作成を許可(A)]にチェックを付けます。
・表示のみ(V)
レイアウトの表示のみ出来ます。
・アクセスなし(N)
レイアウトが非表示になります。
■レコード
・変更可能[O]
レコードの表示、作成、編集、削除が出来ます。
・表示のみ(W)
レコードの表示のみ出来ます。
レコードの作成、編集、削除は出来ません。
・アクセスなし(C)
レコードの表示は出来ません。
フィールドには<アクセス権がありません>と表示されます。
例題) 名簿ファイルの一般権限で名簿詳細のレイアウトを、変更可能から表示のみにする場合。
1.名簿ファイルにフルアクセス権限のあるアカウントでログインします。
2.「レイアウトのカスタムアクセス権セット」の設定を行います。
[ファイル(F)]メニューから[管理(G)]の[セキュリティ(T)]を選択
3.セキュリティの管理で「アクセス権セット」タブで 前々回作成した[一般権限]を選択し[編集(D)]をクリックします。
4.アクセス権セットの編集画面の「データアクセスとデザイン」で[レコード(R)]の
プルダウンリストから「カスタムアクセス権」を選択します。
その他のアクセス権にある利用できるメニューコマンド(U)「すべて」を選択します。
「すべて」に設定されてないとカスタムレイアウトアクセス権の設定で変更可能にしても
レイアウトモードに変更できません。
5.カスタムレイアウトアクセス権の「名簿詳細」を選択します。
レイアウトのアクセス権を「変更可能(M)」から「表示のみ(V)」に変更し
[OK]をクリックして各画面を閉じます。
6.セキュリティの管理で以下のメッセージが表示されたら [許可(A)]を選択します。
7.完全アクセスでのログインの確認画面で完全アクセス権限のアカウントとパスワードを
入力し[OK]をクリックして完了します。
8.確認の為、名簿ファイルを閉じて一般権限のアカウントで再ログインし名簿詳細の画面でレイアウトモードに変更し
画面に配置してあるフィールドをクリックすると「使用したアセス権ではこの操作を実行できません。」と
表示され編集が出来ません。
9.同じようにして名簿詳細のレイアウトのアクセス権を「変更可能(M)」から「アクセスなし(N)」に
変更した場合はレイアウトモードでも名簿詳細のレイアウトが表示されなくなります。
10.名簿詳細のレコードのアクセス権を「変更可能(O)」から「表示のみ(W)」に
変更した場合は名簿詳細のレイアウトでレコードの編集が出来なくなります。
11.名簿詳細のレコードのアクセス権を「変更可能(O)」から「アクセスなし(C)」に
変更した場合は名簿詳細のレイアウトで<アクセス権がありません>と表示されます。
以下のリンク先もご参照ください。
レイアウトアクセス権の編集
http://www.filemaker.com/12help/jp/html/passwords.14.21.html#521992
権限によるレイアウトやレコードの表示、編集や非表示に活用してみて下さい。
次回は「値一覧のカスタムアクセス権セット」を予定しています。