Claris FileMaker 2025 - SQL関連の機能追加 INTERVAL関数を用いた日付や時刻の計算
2025年07月09日 10:00 AM
Claris FileMaker 2025
みなさま、こんにちは!
Claris FileMaker 2025では、SQL関連の機能が複数追加・改善されました。
本ブログでは、サポートされるようになったINTERVAL関数を用いた日付や時刻の計算についてご紹介いたします。
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SQLとは、リレーションシップを持つデータベースからデータの照会・操作を実行するプログラミング言語です。従来のFileMakerでは、SQL内で年月や時刻を直接計算することができませんでした。日付のみ+や-の演算子を用いて計算することはできましたが、下記のように2025年4月1日から1を引くと結果が「2025-04-00」という結果となっていました。


そのため、SQL内で「フィールドに入力されている日時から1週間後や3時間後」といった値を利用するには、「変数を設定」スクリプトステップなどを用いて日付や時間の計算を行い、その値をSQL内で利用するといった対応が必要でした。
FileMaker 2025 では、INTERVAL関数が利用できるようになり、SQL内でも日付や時間の計算を正しく実行できるようになりました!
以下の構文を用いることで、計算が可能です。
{日付またはタイムスタンプ} {+/-} INTERVAL {値} {YEAR/MONTH/DAY/HOUR/MINUTE/SECOND}

では、上記の「timestamp」テーブルのtime1~time6フィールドに、「2025年6月1日12時00分00秒」から「1日前/2か月後/3年前/4秒後/5分前/6時間後」の値を設定したレコードを作成してみます。

確認すると、以下のようにレコードが正しく作成されていることが確認できました!「2025-06-01」から1を引いた場合にも、従来のように「2025-06-00」とならず、「2025-05-31」となることが確認できます。

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みなさま、いかがでしたでしょうか。
INTERVAL関数を用いることでSQL内での日付や時刻の計算を行えるようになったため、今まで以上に「SQLを実行」ステップが利用しやすくなりました。みなさまも是非ご活用いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。