Claris FileMaker 2025 -JSONパフォーマンスの改善
2025年07月09日 10:00 AM
Claris FileMaker 2025
みなさん、こんにちは
Claris FileMaker 2025では JSON処理のパフォーマンスが改善されました。
いままでのバージョンでは大きなJSONオブジェクトを扱う場合にパフォーマンスが落ちることがありました。
今回パフォーマンスの改善がどのくらい行われたのか確認するために、わざと大きなJSONオブジェクトを扱うようなスクリプトを作成しClaris FileMaker 2025とClaris FileMaker 2024でパフォーマンスを比較してみました。
作成してみたスクリプトは次のようなものです。

ループを10000回してJSONにUUIDの要素を追加していきます。
ループごとにJSONの内容は変更され、最終的には大きなJSONオブジェクトが生成されます。
実際に生成されるJSONは次のようなものです。かなり大きめのテキストになっています。(途中まで表示しています。)

このスクリプトを各バージョンで実行してみました。
FileMaker 2024で実行した場合の最後のダイアログです。
経過時間は33,691,483 UTC マイクロ秒(約34秒)でした。

FileMaker 2025で実行した場合の最後のダイアログです。
経過時間は5,856,910 UTC マイクロ秒(約6秒)でした。

何回か繰り返してみるとFileMaker 2024はFileMaker 2025の5.7~5.8倍程度処理時間がかかっていることがわかりました。
FileMaker 2025ではかなりのパフォーマンス改善がされているのではないでしょうか?
FileMaker 2024ではJSON関数が呼び出される度に内部キャッシュに保存されたJSONオブジェクトと外部のJSON文字列の間で変換が行われており、特に大規模なJSON構造の場合、この変換の繰り返しがパフォーマンスを低下させる要因と言われていました。キャッシュの使用方法が新バージョンでは変更されたのかもしれません。
FileMaker 2025からは大きな構造のJSONを使った処理も快適に行えそうです。