ファイルメーカー(FileMaker Pro 12)のアクセス権セット(レコードのカスタムアクセス権編)

2013年09月10日 09:20 AM

ファイルメーカーのTips


今回はファイルメーカー(FileMaker Pro)の「レコードのカスタムアクセス権セット」 をご紹介致します。

「レコードのカスタムアクセス権セット」はレコード全体またはフィールド単位で、
レコードの表示、編集、作成、削除を制御することが出来ます。

 

例題) 名簿ファイルに一般権限でログインした場合、性別が男性のみのデータを表示する。

1.名簿ファイルにフルアクセス権限のあるアカウントでログインし名簿一覧を表示します。
性別で男女が表示されています。

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2.「レコードのカスタムアクセス権セット」の設定を行います。
[ファイル(F)]メニューから[管理(G)]の[セキュリティ(T)]を選択

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3.セキュリティの管理画面の「アクセス権セット」タブで、前回 作成した[一般権限]を選択し[編集(D)]をクリックします。

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4.アクセス権セットの編集画面の「データアクセスとデザイン」で[レコード(R)]の
プルダウンリストから「カスタムアクセス権」を選択します。

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5.カスタムレコードアクセス権画面の「アクセス権を設定」の[表示(V)]から
プルダウンリストで「制限」を選択します。
なお、「いいえ」を選択すると全レコードが表示されなくなります。

表示(V)->はい、制限、いいえ

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6.計算式の指定画面で「レコードを表示できるタイミング(R)」欄に
「性別 = “男”」と入力し[OK]を選択します。
これで性別が”男”のデータしか表示されなくなります。

※ファイルメーカーでは計算式が真のときデータを表示します。

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他の設定は下記のようになっています。

編集(E)->はい、制限、いいえ

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作成(C)->はい、いいえ
・作成の場合は「制限」項目はありません。

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削除(D)->はい、制限、いいえ

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フィールドへのアクセス(F)->すべて、制限、なし

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フィールドへのアクセスで「制限」を選択した場合は計算式による制限ではなく
フィールド単位で、変更可能(M)、表示のみ(V)、アクセスなし(N)を選択します。

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7.カスタムレコードアクセス権画面に戻ったら各画面で[OK]をクリックして各画面を閉じます。

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8.セキュリティの管理で以下のメッセージが表示されたら [許可(A)]を選択します。

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9.完全アクセスでのログインの確認画面で完全アクセス権限のアカウントとパスワードを
入力し[OK]をクリックして完了します。

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10.名簿ファイルを閉じて一般権限のアカウントで再ログインし名簿一覧を表示して確認します。
性別が「男」のデータは表示されていますが、「女」のデータは<アクセス権がありません>となります。

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以下のヘルプ及びリンク先もご参照ください。
レコードアクセス権の編集
http://www.filemaker.com/12help/jp/html/passwords.14.20.html#521784

次回は「レイアウトのカスタムアクセス権セット」を予定しています。