FileMaker Server 17 インストールレビュー

2018年05月29日 10:33 AM

FileMaker 17


FileMaker 17 プラットフォームが発売となりました。

早速FileMaker Server 17をインストールしてみました。
まずはシステム要件の確認です。

■互換性
サポートされているクライアントは以下の通りです。

・FileMaker Pro 16 および 15
・FileMaker Pro 17、16、および 15 Advanced
・FileMaker Go 17、16、および 15
・iOS App SDK 17、16、および 15 を使用して作成されたアプリケーション
・FileMaker WebDirect

FileMaker Server 16では、FileMaker Pro 14.0.4、FileMaker Pro 14.0.4 Advanced、
およびFileMaker Go 14.0.4からの利用が可能でしたが、
今回サポートから外れているので注意が必要です。
15、16からは引き続き利用することができます。

■対応OS
対応しているOSは以下の通りです。

・Windows Server 2016 Standard Edition (デスクトップエクスペリエンスをインストール済み)
・Windows Server 2012 R2 Standard Edition (更新プログラム KB 2919355 をインストール済み)
・macOS High Sierra 10.13
・macOS Sierra 10.12

Windows Server 2008 R2 SP1 Standard Edition および Enterprise Edition はサポートから外れております。

■スペック
◇最低要件
CPU:Dual Core
RAM:8GB
ハードドライブ:80GB以上、ファイルサイズに依存

◇推奨要件
CPU:4-Core
RAM:8GB
ハードドライブ:80GB以上、ファイルサイズに依存

こちらは16と変わりありません。

詳しい技術仕様は以下に記載があります。
http://www.filemaker.com/jp/products/filemaker-server/17-technical-specifications.html

■インストール方法
それでは、実際のインストールの手順に移ります。
アイコンは16で大きく変わりましたが、今回は色がほとんど変わっておりません。
よく見比べると、うしろ側の方に薄く影が付いています。

左側がバージョン17、右側がバージョン16のアイコンです。

インストーラを起動すると上記のインストールの開始画面が表示されます。

インストールの設定を進めていくと、FileMaker Server 16までと異なる画面が出てきました。

これまではインストール後に設定していたAdmin Console のアカウントとパスワード
をインストール時に設定できるようになりました。使い方に変更点はございませんが、パスワードのヒントが設定できなくなっています。

また、バージョン14から16まであったWeb接続使用するポートの画面が表示されなくなります。Web接続ポートを任意に指定することができていましたが、今回より13以前同様固定となります。指定していた方はアップデートする際など注意が必要です。

同時にインストールされるアプリケーションのバージョンは以下の通り です。(Windowsの場合)
・Java 8_161
・PHP 5.6.24
・ARR 3.0.1952
・Bonjour 3.0.0.10

インストールが完了すると次の画面が表示されます、引き続きAdmin Consoleの設定に移ります。
V16までは展開アシスタントにより設定を行っていましたが、今回より展開アシスタントは廃止になりました。設定したい項目については、起動後に個別で設定する必要があります。

Admin Consoleを起動するとまず、SSL証明書のセキュリティ設定画面が表示されるようになりました。

「証明書を使用しない」を選択した場合、「リスクを受け入れる」ボタンを押すことになります。

クラウドなど社外環境で利用する場合、なりすまし、改ざん、盗聴など多くのリスクが発生しますため、SSL証明書を設定することを強く推奨いたします。

SSL証明書の設定後Admin Consoleの画面が表示されればインストール完了です。

■変更点まとめ
Admin ConsoleのUIが大きく変わりました。今回はインストールレビューのためインストール完了時点までです。そちらの設定については次からのブログにて記載いたします。
今まではAdmin Consoleを使用するには展開アシスタントによる設定が必要でした。今回よりアカウントの設定だけで使用できるようになり非常に便利になりました。しかし、FileMaker Web Directなど使用したい機能がある場合には設定が必要になってくるものがございます。後ほどこちらはブログに記載したいと思います。

インストールレビューお読みいただきありがとうございました。今回でFileMaker Server 17を使えるところまで展開できました。
この後、別の記事でAdmin Consoleの16からの変更点も見ていきます。