FileMaker 17の新機能 ~新しいポータル設定~
2018年05月25日 11:15 AM
FileMaker 17
発売したばかりのFileMaker 17。
さまざまな新機能がありますが、今回はその一つを紹介します。
*新しいポータル設定
こちらについてどのような機能なのか、そしてどのように設定するのかをご紹介します。
FileMaker 17では新しいポータル機能として、リレーションシップを作成せずに自分自身のテーブルデータを一覧で表示するポータルを作成することができるようになりました。
たとえばこんな感じでしょうか。
生徒の詳細データのレイアウトに、一覧で生徒が見えるとわかりやすいですよね。
このポータルが驚くほど簡単に作成することができるようになりました。
手順はたったの3ステップです!
- ポータルツールでレイアウトにポータルを作成する。
- ポータル設定の「レコードを表示」で「現在のテーブル」を選択する。
- ポータルで表示したいフィールドを指定してOKを押す。
はい、手順は以上です!簡単ですね。
このポータルの特徴は次の通りです。
・ポータルでクリックした行のレコードがレイアウトに表示されます。
・ポータル設定ではソート指定はできませんが、レコードのソートを行うことで
ポータル内もソートされて表示されます。
・ソートと同様にポータル設定でフィルタ指定もできませんが、
検索を行うことで検索結果のみ(対象レコードのみ)がポータルに表示されます。
・ポータルに表示するフィールドは、上記手順で指定したフィールドについては
デフォルトではインスペクタの「データ」タブにある、
「ブラウズモード時のフィールド入力のチェック」が外れ、ブラウズモードでの入力ができない設定となります。
フィールドピッカーを用いてあとからポータルに追加すると、
「ブラウズモード時のフィールド入力のチェック」が自動で付き、入力ができる設定となります。
・アドオンテーブルの追加(※こちらも新機能ですが、別途ご紹介します)とは違い、
リレーションが自動で作成されるわけではないので、
FileMaker 16までのバージョンで開くとポータルには何も表示されなくなります。
このポータル機能を使うと、これまで一覧画面と詳細画面を分けて作成していたものも、
一覧画面を作成しなくてもよくなるかもしれませんね。
以上、FileMaker 17の新機能のポータル設定についてのご紹介でした。