FileMaker 16の新機能 【ウインドウスタイル カード】

2017年05月30日 12:00 PM

FileMaker 16


FileMaker Pro 16では、[新規ウインドウ]スクリプトステップのオプションが追加され

親ウインドウに対してモーダルなウインドウである「カード」を作成できるようになりました。

この新機能についてご紹介します。

 

 

FileMaker Pro 15での[新規ウインドウ]スクリプトのオプションの画面は(図1)のようになり、ウインドウスタイルは「ドキュメントウインドウ」「フローティングドキュメントウインドウ」「ダイアログウインドウ(モーダル)」の3つでした。

(図1)

 

 

FileMaker Pro 16での[新規ウインドウ]スクリプトのオプションの画面は下図のようになります。

(図2)

 

 

【ウインドウスタイル】はプルダウンで選ぶようになり、「カード」が追加されています。

【レイアウト】でカードの中に表示するレイアウトを選択できます。

現在のレイアウトと同じTOでなくても大丈夫ですが、[関連レコードに移動]ステップのように「外部テーブルのレイアウトを使用」のチェックボックスはないので、「現在のファイルのレイアウト」しか使えません。

【サイズ】には、高さ・横幅に選択したレイアウトのサイズがデフォルトで表示され、変更可能です。

【ウインドウオプション】では「閉じる」、「親ウインドウを淡色表示」のみ選択が可能です。

 

 

それでは、訪問記録テーブルのレイアウト「訪問記録」に別テーブルのレイアウト「顧客List」をカードで表示し、どのようになるかを見てみましょう。

(訪問記録に登録する顧客を顧客Listから選ぶ、という使い方を想定しています。)

各レイアウトは(図3)(図4)のとおりです。

 

「訪問記録」レイアウト

(図3)

「顧客List」レイアウト

(図4)

 

「訪問記録」レイアウト上のボタンに [新規ウインドウ]スクリプトステップを設定します。

【ウインドウスタイル】には「カード」、【レイアウト】には「顧客List」を指定します。

 

【ウインドウオプション】で「閉じる」「親ウインドウを淡色表示」を選択した場合、下図のようになります。

(図5)

 

親ウインドウの「訪問記録」レイアウトが淡色表示(グレー)となりクリックしても触ることができません。

カード内以外のメニューバーなども全て触ることはできません。

 

カードの左上には「×」のウインドウを閉じるボタンが表示されます。(位置は変更できません)

【ウインドウオプション】の「閉じる」を選択しない場合は、この「×」ボタンが表示されず閉じることができなくなりますので、このレイアウト上に[ウインドウを閉じる]ステップを設定したボタンを配置する必要があります。

 

また、【ウインドウスタイル】を「カード」に設定した場合、タイトルバー・ウインドウ枠・ステータスツールバー・書式設定バーは表示されません。

ウインドウ名も表示されないようです。

 

 

【ウインドウオプション】で「親ウインドウを淡色表示」を選択しない場合は下図のようになります。

(図6)

親ウインドウの「訪問記録」レイアウトの色はグレーに変わらず元のままです。

カードの周りをクリックしても触れないことは変わりませんが、少し分かりにくいのでカード内のレイアウトを工夫する必要がありそうです。

 

 

親ウインドウを閉じるとカードのウインドウも閉じられます。

例えば、カードを表示した状態で、“親ウインドウを指定した[ウインドウを閉じる]スクリプト”をカード上から実行すると、カードのウインドウも親ウインドウも閉じました。

また、2つのウインドウのみ表示していたので、アプリケーション自体も終了しました。

※FileMaker Pro 16では、Windows環境のみ、最後のウインドウを閉じるとアプリケーションが終了するようになりました。

 

 

また、カード内にレイアウト切替を設定したボタンを配置して、カード内のレイアウトを切り替える、といった使い方もできます。

例えば、表示した顧客のリスト各行の名前の部分に顧客詳細レイアウトに移動するスクリプトを設定すれば、カード内で顧客の詳細を表示することもできます。

(図7)

フィールドが多くリスト画面に全て表示できない、といった場合には、このような使い方ができると便利ですね。

ちなみに、設定したウインドウのサイズより表示するレイアウトが大きい場合、カードの横・下部分にスクロールバーが表示されます。

 

新機能から話は逸れますが、

例としてご紹介したレイアウトは「訪問記録に登録する顧客を顧客Listから選ぶ」という使い方を想定しています、と最初に書きましたので、その機能を実装する方法を最後にご紹介したいと思います。

(1). 下記の内容でスクリプトを作成します。

「顧客List」の「顧客Noを取得」→「カードのウインドウを閉じる」→「訪問記録の顧客No」に取得した値を貼り付ける、というステップを設定します。

(2). 「顧客List」レイアウトの「顧客No」フィールドに(1)のスクリプトを実行するボタン機能を設定します。

 

 

カードのウインドウスタイル、いかがでしたでしょうか。

旧バージョンでポップオーバーにポータルなど配置していたインターフェースを、この「カード」に切り替える、という使い方もできそうです。

現在のレイアウトと関連のないTOも使えるので、とても便利に使えるのではないでしょうか。

是非ご活用ください。

 

 

※FileMaker WebDirectではこの機能はサポートされません。

※FileMaker Goではウインドウの移動/サイズ変更はカードのみに有効になります。