FileMaker の「iOS App SDK」を使ってみよう

2016年05月24日 11:00 AM

FileMaker 15


最新のFileMaker 15 プラットフォームが5月11日にリリースされました。同時に「iOS App SDK」も、アップデートされました。この「iOS App SDK」、昨年末にFileMaker社からリリースされたものなのですが、ご存知でいらっしゃいますでしょうか。

 

「FileMakerは知っているけどiOS App SDKという言葉は耳慣れない」という方も多いと思いますが、「iOS App SDK」は、誰でも簡単にスマホアプリの開発者になれる(可能性のある)、魅力的なツールです。これから何回かに分けて、この「FileMakerのiOS App SDKの使い方」をご紹介したいと思います。最終的には、作成したアプリを実際にiPhoneやiPad で動かすことを目指しますが、今回はまず、「SDKとは何なのか」「FileMakerのiOS App SDKを使うために何が必要なのか」を確認していきましょう。

 

(「SDKが何かは知っている。早く使い方を知りたい」という方は、FileMaker社のKnowledge Baseに掲載されているこちらの記事をご覧ください。
iOS App SDK Instructions http://help.filemaker.com/app/answers/detail/a_id/15531/kw/sdk

 

 

目次

1.SDKとは 

2.準備するもの 

3.準備 

4.SDKの使い方 

5.シミュレーション

 

 

1.そもそもSDKとは?

「SDK」は「Software Development Kit」の頭文字をとった言葉で、ソフトウェアを開発するためのキットを指します。「iOS App SDK」は、「iOS向けのアプリを簡単に作成するためのキット」という意味になります。

 

「SDK」という言葉をインターネットで検索すると、GoogleマップをiOSアプリに追加できる「Google Maps SDK for iOS」や、AWS を利用するアプリを作るための「AWS SDK for iOS」など、様々なSDKが見つかります。例えば、開発者が「Google Maps SDK for iOS」を使ってアプリを作成すると、自分で作成したアプリ内に、「道案内」「ストリートビュー」などのGoogleマップの機能を追加できます。FileMaker社から発表された「iOS App SDK」も、これらと同じ「iOS用のアプリ作成ツール」ということになります。

 

「FileMakerでiOS」というと、「FileMaker Go」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、「iOS App SDK」で作成したアプリでは、「FileMaker Go」とは異なり、次のようなことができます。

 

「iOS App SDK」でアプリを作成するメリット:

・他のiOSアプリと同様の方法で配布が可能(App Storeなど)

・FileMaker Goがインストールされていないデバイスでもアプリの使用が可能

・アプリのアイコン、名前などを自由に指定できる

画像1_home1

 

「FileMaker Go」はiOS上でアプリを実行するためのプラットフォーム、「iOS App SDK」で作成するアプリは実行されるアプリそのもの、のようなイメージでしょうか。

 

 

2.準備するもの

FileMakerの「iOS App SDK」を使うためには次のものが必要です。

 

1)iOS App SDK(ダウンロードに「FDS購入」「FileMaker Communityのアカウント」が必要)

2)Xcode7(ダウンロードに「OSX10.10以上のMac」「Apple ID」が必要)

3)アプリケーションにしたいFileMakerソリューション(ファイルのことです)

 

以下は必須ではありませんが、あるとより楽しめるものです。

4)アプリケーション用のアイコン画像

5)アプリをテストするデバイス(iPhone、iPad、iPodなど)

 

 

順番に確認してみましょう。

1) iOS App SDK

入手元:FileMaker Community内のFileMaker Developer Subscriber特典ページ

必要なもの:FileMaker Developer Subscriptionの購入、FileMaker Community への登録

 

「iOS App SDK」は「FileMaker Developer Subscription(FDS)購入者への特典」として提供されるツールなので、まず、FDSのメンバーになることが必要です。「FileMaker Developer Subscription」はFileMaker社が提供する有料会員サービスで、加入者は様々な特典を受けられます。「SDK」のほかにも、「最新の公式FileMaker Training Series」や「発売前のソフトウェアのプレリリース版」などが入手できるので、気になる方はぜひこちらから詳細をご覧ください。

 

FileMaker社 FileMaker Developer Subscription購入サイト

https://store.filemaker.com/JP/JPN/RTL/product/view/group/FDS/

 

また、この特典にアクセスするには、「FileMaker Community」(無料)のアカウントが必要です。

 

つまり、「iOS App SDK」を入手するには

1.FileMaker Developer Subscriptionの購入

2.FileMaker Community への登録

が必要ということになります。

 

「FileMaker Community」にログインし、「FileMaker Developer Subscriber」の特典から、「iOS App SDK」をクリックします。英語のサイトが開くので、「Download the iOS App SDK」をクリックして、SDKファイルをダウンロードしましょう。

画像2_SDK

 

 

2) Xcode7以上

入手元:Mac App Store

必要なもの:OSX10.10以上のMac、Apple ID

 

「Xcode」とは、Apple社がリリースしているアプリケーション開発用のソフトウェアです。iPhone・iPadアプリだけでなく、MacやApple Watch向けのアプリもXcodeを使って開発することができます。今回FileMaker社がリリースした「iOS App SDK」は、実際にはこのXcode上でアプリを作るためのツールと言えます。

 

バージョン7以降では、実際のiPhoneやiPadでアプリの動作確認ができるようになりました(「実機テスト」といいます)。それ以前は、実際のデバイスでアプリのテストを行うためには有料のApple Developer Programに登録しなければならなかったのですが、これで実機テストのハードルがぐんと下がりました。「メールの送信」「カメラの起動」「バーコードの読み取り」など、実際のデバイスを使わないとアプリの動きを確認しづらいものもあるので、アプリ開発者にとって嬉しい新機能と言えます。

 

Xcodeは、App Storeから無料でダウンロードできますが、Macにしかインストールができません。また、App StoreからのダウンロードにはApple IDが必要です。Xcodeは5GBほどあるので、時間とPCの容量に余裕があることを確認してからダウンロードするのが良いでしょう。

画像3_Xcode1

画像4_Xcode2

 

 

3)アプリケーションにしたいFileMakerソリューション

iPhoneやiPadで動かしたいFileMakerソリューション(ファイルのことです)を用意します。(※このSDKは、FileMaker 15 プラットフォームまたはFileMaker 14 プラットフォームに対応しています。)

 

「FileMakerのiOS App SDK」を試すために最低限必要なものは以上になります。

次回はいよいよSDKファイルとXcodeを使い、アプリ作成に取り掛かかっていきます。

 

今回ご説明できなかった

4)アプリケーション用のアイコン画像

5)アプリをテストするデバイス(iPhone、iPad、iPodなど)

についても触れていくので、引き続きご覧いただければと思います。

 

その2はこちら→