FileMaker Server15にSSL証明書をインストール

2016年05月20日 11:00 AM

FileMaker 16以前


 

最近、サーバーを社内に置かずクラウド上に構築することを検討される会社が増えております。
弊社でもFileMakerに特化したクラウドサービスを提供させておりますが、クラウド上で運用
するためには、オンプレミス以上にセキュリティについて考慮する必要がございます。
その中のひとつがSSLによる通信の暗号化です。

平文で通信を行うと大切なデータが簡単に盗聴されてしまうため、クラウド上で運用するためには
SSLによる通信の暗号化は必須と言っても過言ではありません。
FileMaker Serverに標準でインストールされている証明書はテスト用となっており
警告が表示されたり、機能制限があったりするためSSL証明書を取得する必要があります。

図1

<図1>(警告画面)

 

 

しかしFileMaker Server14までは、SSL証明書を取得するためにはコマンドラインを使用する必要があり、
若干敷居の高いものとなっておりました。
FileMaker Server15ではAdmin Consoleから必要な操作を行えるようになりました。

SSL証明書の取得からインポートまでの手順をご紹介いたします。

1. Admin Consoleの[データベースサーバー]メニューの[セキュリティ]タブを開き[要求の作成]をクリックします。

図2

<図2>

 

2. 必要な情報を入力し[作成]をクリックします。

図3

<図3>

 

3. [ダウンロード]をクリックして「serverRequest.pem」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルはブラウザ標準のダウンロードフォルダに保存されます。

<図4>

 

 

4. 作成した「serverRequest.pem」をFileMakerがサポートする証明機関※1に送信してSSL証明書を購入します。

FileMakerがサポートする証明機関
http://filemaker-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/12130/

 

5. 証明書を取得したら、[データベース接続にSSLを使用する]と[プログレッシブダウンロードにSSLを使用する]にチェックを入れ、[保存]をクリックします。

<図5>

 

6. FileMaker Serverの再起動を求めるメッセージが表示されますが、最後に再起動するため、そのまま閉じます。

 

7. [証明書のインポート]をクリックします。

<図6>

 

 

8. [参照]をクリックし、取得した証明書と手順3で作成したserverKey.pemを選択し、[プライベートキーパスワード]に手順2で入力したパスワードを入力。 [インポート]をクリックします。
※証明書の種類によっては中間証明書のインポートが必要になる場合もございます。

<図7>

 

 

9. 設定を反映させるためにFileMaker Serverを再起動します。

以上で設定完了です。
簡単に導入が可能になっておりますので、安全なFileMaker Serverの利用のために参考にしていただければと思います。

なお、弊社はコモドジャパンの販売パートナーでもありますのでご購入、設定についてのご相談もお受けしております。
お気軽にご連絡ください。