レコード出力機能を研究
2015年10月22日 07:00 AM
FileMaker 16以前
今回のブログでは、エクセルと連携させることを目的としたFileMakerの
レコード出力機能について少し掘り下げていきたいと思います。
FileMakerのレコード出力では、次の形式を選択することが出来ます。
エクセルと連携させる場合、次の形式が候補にあがるのではないかと思います。
・タブ区切りテキストファイル
・コンマ区切りテキストファイル
・Mergeファイル
・Excelワークブック
Excelで開く事を一番の目的にするのであれば、まず「Excelワークブック」の形式が候補になると思います。
「Excelワークブック」と「Mergeファイル」の形式では、項目名を書き出すことが可能ですが、
Mergeファイル形式はそのままエクセルで開く事ができません。
上記ファイルを「Excelワークブック」形式で書き出し、エクセルで表示するとどのようになるか試してみました。
金額欄の3桁区切りが消えてしまっていることがご確認頂けると思います。
では、3桁区切りを表示させるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
その設定は、次の画面で「エクスポートされたデータに現在のレイアウトのデータ書式を適応する(P)」
のチェックボックスをチェックする事で指定が可能になります。
こちらにチェックをいれて出力したデータは次のようになります。
3桁区切りは表示されるようになりましたが、小数点2桁も自動的に表示されるようになってしまいました。
FileMaker上では、小数点の表示は0桁(表示しない)設定になっています。
では、3桁区切りを表示した上で、エクセルで開いた際に小数点も表示されずに
済む方法はないのでしょうか。
試行錯誤したところ、次の方法を見つけることが出来ました。
1:出力タイプは「Mergeファイル」形式
2:拡張子を.csvに指定
3:「エクスポートされたデータに現在のレイアウトのデータ書式を適応する(P)」にチェック
4:出力ファイルの文字セットは「Shift-jis」を指定
「出力したファイルを右クリック→プログラムを開く→エクセルを指定」でファイルを開くと、
次のように表示されました。
エクセルで確認したいファイル出力で、項目名も3桁区切りも表示させたいが、
小数点が表示されてしまうと困るという場合、ぜひ参考にしてみて下さい。