計算式によって、表示する情報を変化させる

2015年08月11日 01:00 PM

はじめの一歩


先日お客様より、「顧客の顧客区分がAなら通常価格の単価1を、

顧客区分がBなら割引価格の単価2、をそれぞれ利用したい」とご相談を頂きました。

 

一見難しそうですが、

計算式で簡単に表示、また利用する内容を変化させる事ができます。

 

条件が1つまで(AでなければB)であればIF,

2つ以上(Aなら1、Bなら2、それ以外は3)であれば

CASEという関数を使ってみましょう。

 

仮に「利用単価」というフィールドに計算式を設定します。

計算式は、それぞれ次のようにします。

 

IF(顧客区分=“A”,単価1,単価2)

 

Case(

顧客区分 = “A” ; 単価1;

顧客区分 = “B” ; 単価2;

単価2*0.8)

 

(顧客区分がAでもBでもない場合は、単価2の8割の金額)

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■応用:andやorを利用して、複数の条件を組み込む

 

計算式で表示させる情報を変化させる方法の応用として、

複数のフィールドの情報を組み合わせることもできます。

 

例えば、「東京都在住で、かつ女性で、かつ20代の方を“メインターゲット”として管理したい」という場合。

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メインターゲットフィールドに次のような計算式をセットします。

 

IF(所在地=“東京都” and 性別=“女性” and 年齢=“20代”,”1”,”0”)

 

※メインターゲットのフィールドは、「1」の場合チェックがつくように設定されています。

※東京都や女性など、“”で囲われている部分はテキストの条件指定であり、

所在地や性別など、””のない部分は、FileMakerに存在しているフィールドを表しています。

 

 

例えば、所在地が東京都か神奈川県の方を、

”近隣”として一目見てわかるようにしたい場合、

近隣フィールドに次のような計算式をセットします。

 

IF(所在地=“東京都” or 所在地=“神奈川県”=“1”,”0 “)

※近隣のフィールドは、「1」の場合チェックがつくように設定されています。

 

FileMakerの仕様として、気をつけたい部分が2カ所あります。

 

■「すべての参照フィールドが空の場合は評価しない」のチェックを外す(値が入っていなくても、「0」など表示させたい情報がある場合にはチェックを外します。)

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■「計算結果を保存せず必要時に再計算する」にチェックする

(このチェックが入っていないと、最初に計算した値を保持し続けます。

条件となるフィールドの値が変わったとき、計算結果も変わってほしい場合はチェックします。)

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いかがでしょうか。

簡単な式で表示される内容を自由に表示することができますので、とても便利ですね!