FileMaker Pro テーマに連動して変わってしまったオブジェクトの配色を一瞬で元に戻す方法
2013年08月12日 08:04 PM
はじめの一歩
同一システムの別機能などで、
既存のレイアウトを複製して、色味と項目名を変えてレイアウトを再利用する場面というのは弊社内でもあります。
しかし、テーマを変更してしまうと、細かく設定したボタンやレイアウトオブジェクトの配色などが全て連動して変わってしまう…という悲しい現象が起こります。
「うーん、これはテーマを迂闊に変更できない!仕方ないから変更したい配色の箇所を1つ1つ手動で変更しよう!」
…ということで泣く泣くオブジェクトの配色を変更していくと…、
「あれ?ポータル内のスクロールバーの色を設定する項目がないな…」ということで、
茶色の画面にしたいのに、スクロールバーは緑色のまま…という事態に陥ってしまったりします。
もちろん、「テーマ」を茶色のものに変更すればスクロールバーの色も対応して変わるのですが、
先に記述した通り、連動して他の部分の色や設定(ボタンを押しているときは何色で…カーソルがあたっているときは何色で…など)も変わってしまう為、
おいそれとテーマの変更なんて出来ないのです。
しかし今週のブログ担当Wは、テーマ変更で連動して変わってしまった配色や設定を、一瞬で全て復元する操作を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
その方法とは、
1、「テーマ」を、使用したい色味のものに変更する
2、Ctrl+Zを押す
これだけです…!
操作は単純なのですが、実際にやってみるとちょっと感動ものです。
今回は、以下の条件を仮定します。
・ この4つのボタンの配色設定を、新規レイアウトで再利用したい
・ 現在のレイアウトでは「クールグレー」を使用しているが、新規レイアウトでは「ウォームブロンズ」を利用したい
まず、レイアウトを複製します。
次に、テーマを任意のものに変更します。
ここではクールグレーから、ウォームブロンズに変更してみたいと思います。
すると、画面はこのように色味がテーマに連動して変更されてしまいます。
ここですかさず、「Ctrl+Z」を押します。すると…
設定していた配色が、全て復活しています…!!!
こんな簡単な操作で配色が戻るなら、テーマの変更をためらう必要はありませんよね?
これは、公式の操作方法としては全く紹介されていない使い方の為、
FileMaker開発者でもあまり知られていないテクニックです!
そしてこれを応用することで、
冒頭でお話させて頂いた、
設定する項目のないスクロールバーの配色を変更する事ができます。
ここに、レイアウトバーだけ緑のまま残してしまった、茶色の画面があります。
このスクロールバーの色を、茶色に変更してみたいと思います。
まず、テーマをウォーム(この場合は茶系であれば良い)に変更します。
連動して、設定していた配色が変わってしまいました。
ここですかさず、「Ctrl+Z」を押します。すると…
スクロールバーの色以外、全てテーマ変更前の状態に戻っています…!
簡単ですが便利なテクニックですよね。
「販売用」のレイアウトを複製して「レンタル用」のレイアウトを作成する時など、色々な場面で活用していただけると思います。
※念のためバックアップをとったファイルでの操作をお願いいたします。