ファイルメーカーでレコード削除を防ぐ方法
2013年07月17日 07:59 AM
はじめの一歩
FileMakerを社内で利用していて、”誰かがうっかりレコードを削除してしまった! バックアップは1週間前…、進行中のお客様で大事な情報なのに…!” なんてことはありませんか?
この問題は、FileMakerの標準機能を使うことで簡単に解決することが出来ます。
FileMakerには、アクセスの権限を設定する「アクセス権」という機能があります。
初期状態では、下図の通り「完全アクセス」「データ入力のみ」「閲覧のみアクセス」の
3種類のデフォルト設定があります。
しかし、このデフォルト設定では細かい要望に対応できないため、「カスタムアクセス権」という独自のアクセス権を作成することができます。
レコードをうっかり削除してしまいそうなユーザーの権限を制限することで、問題を未然に防ぐことができるのです。
カスタムアクセス権を設定するには、「アクセス権セット」という各ユーザーアカウントに設定する権限内容の設定をします。
こちらの図は、「アクセス権セット」の設定画面です。
左側中央の「データアクセスとデザイン」内の「レコード」欄をクリックします。
選択するだけで、4種類のアクセス権を設定することが出来ますので、この中から
「すべてのテーブルでの作成および編集」を選択します。
OKを押すと、編集した内容に基づいた新しいアクセス権セットが作成されます。
アカウントタブで、このアクセス権セットを特定のアカウントに設定すると、そのアカウントでログインしたユーザーはレコードの削除が行えなくなります。
それでは、アクセス権を変更したアカウントで再ログインをしてみましょう。
上の図のように、レコード削除のボタンがグレー表示になっています。
レコードの削除は、このアカウントでは行えなくなりました。
(※すべてを表示もグレー表示なのは、すべてのレコードが表示されているからです。)
めでたし、めでたし~♪なのですが、
1つだけ注意していただきたいことがあります。
それは、「1つでも制限のかかったカスタムアクセス権のユーザーは、
フルアクセス権でないと利用できない機能は使えなくなる」ということです。
フルアクセス権でないと利用できない機能としては、以下のようなものがあげられます。
・データベースの管理の表示(リレーション変更やフィールド追加なども含む)
・アクセス権の設定
・外部データソースの設定
・ オブジェクトの管理 などなど
ご自身で使っているアカウントに設定を行う際などは特に注意して下さい!
アクセス権設定の詳細は
に詳しくシリーズで掲載する予定です。