書式設定関数 (FileMaker Pro 12)

2013年02月08日 08:53 PM

ファイルメーカーのTips


ファイルメーカーの 『書式設定関数』 をご存知でしょうか?

指定されたテキストの色、フォント、サイズ、およびスタイルを変更することができる関数です。 FileMaker Pro 9 から 『条件付書式』 という便利な機能ができたので 「使用する機会が減った」 という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 でも、インスタントwebでは条件付書式は機能しませんので、まだまだ活躍の場がある関数なのです。

 

ここでいくつか簡単にご紹介いたします。

■TextColor■
TextColor ( テキスト ; RGB ( 赤 ; 緑 ; 青 ) )

TextColor ( “abcde” ; RGB ( 255 ; 0 ; 0 ) ) は、「abcde」 という単語を赤で返します。
RGB ( 0 ; 255 ; 0 ) なら緑、
RGB ( 0 ; 0 ; 255 ) なら青、
RGB ( 0 ; 0 ; 0 ) なら黒、となります。

 

■TextSize■
TextSize ( テキスト ; フォントサイズ )

TextSize ( “abcde” ; 18 ) は、「abcde」 という単語を 18 ポイントのテキストで返します。

 

上記の2つの関数を組み合わせることもできます。
TextSize ( TextColor ( “abcde” ; RGB ( 0 ; 255 ; 0 ) ) ; 12 )
これは 「abcde」 という単語を、12ポイント、緑で返します。

 

ところで、入力した文字を選択して大きくしたり、赤くしたり、といった使い方をしていませんか? 重要なところを強調できるので、非常に便利なのですが、 他のレイアウトでも同様に大きくなってしまって見づらいとこともあります。 たとえば下図の「提出先」に入力されている 「株式会社イエスウィキャン」 の フォントサイズと色を変えてみましょう。

<変更前>
130208-1

↓ <変更後>
130208-2

 

では、他のレイアウトで見てみましょう。

130208-3

上図のように、変更した書式のまま表示されてしまいます。

このような場合、設定した書式をリセットしてくれる 「TextFormatRemove」 という関数を使って、元に戻すことができます。 他のレコードと同じ書式で表示できますので、是非ご活用ください。