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今回は、計算式では使用できないフィールド名についてご説明します。

先日、Excelからのインポートで新規テーブルを作成しようとしたところ、
以下のように「その他」のフィールド名の先頭に「_ 」がついてしまいました。

他のフィールド名とも重複していないようなので、手動で「_ 」を取って「変更」ボタンを押してみると

以下のダイアログが表示されました。

少なくとも、今回のフィールド名「その他」は上の3つの条件には、当てはまらないはずです。
FileMaker Pro ヘルプの「フィールド名の指定」に以下のような記述があります。 ————————————————————————————————————————-
フィールド名には次の記号や単語を使用しないでください。
,(コンマ)、+、-、*、/、^、&、=、 >、<、( )、[ ]、{ }、”、; (セミコロン)、:（コロン）、::（リレーションシップ記号）、$（変数記号） AND、OR、NOT、XOR、True、False、および FileMaker Pro の関数名 ————————————————————————————————————————-

しかし、それでも当てはまりません。 そこでフィールド名を「その他」に変更した後、計算式で使用してみたところ、
「その他」のフィールド名は ＄{その他}  となりましたが、使用することができました。

以下のように計算結果にもしっかり反映されています。

では、計算式に挿入された「＄{　}」は何でしょうか。

FileMaker Proのヘルプの「文字列演算子」に以下のような記述がありました。 —————————————————————————————————————
記号：${ }
名前：予約済みの名前
定義：フィールド名やテーブル名として使用される予約済みの関数名とキーワードを識別します。 —————————————————————————————————————

つまり、今回フィールド名に使おうとしていた「その他」は 「予約済みの名前」 だったのでダイアログが表示されたようです。

では、予約済みの名前はどのようなものがあるのでしょうか。

書式設定関数の

「TextFont」 の 「フォントスクリプト」 と 「TextStyleAdd」 の「スタイル」 の単語が該当するようです。 以下はその一覧ですので、参考までに・・・

英語
ギリシャ語
キリル語
中欧
シフト JIS
繁体字中国語
簡体字中国語
OEM 記号
その他
標準
太字
斜体
下線
強調表示
字間狭く
字間広く
字消し線
スモールキャップ
上付き
下付き
大文字
小文字
タイトル
単語下線
二重下線
すべてのスタイル
あまりフィールド名に使うことはなさそうですね。

また、「${ }」　を使えば「数字で始まるフィールド名」や「：などの記号が含まれたフィールド名」も計算式に使用することができます。（フィールドを変更する度にダイアログが表示されてしまいますが…）

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