ファイルメーカーでエラー処理 のスクリプトステップを使ってみよう!


みなさん、このスクリプトステップを使ったことはありますか?

 

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あまり目立ちませんが、とても便利なステップなので、

今回はこのエラー処理のスクリプトステップをご紹介したいと思います。

 

例えば、次のようなスクリプトがあったとします。

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レイアウトを切り替えて、「氏名」というフィールドに

「渡辺」と登録されている人を探すためのスクリプトです。

渡辺さんが登録されていれば、次のような結果になります。

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しかし、渡辺さんがいない場合次のように表示されてしまいます。

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「このiマークのメッセージが出ると、なんだか不具合のようで嫌だなあ…」とか、「検索条件変更と続行とキャンセルの違いをみんなに説明するのは嫌だなあ…」と感じる方もいらっしゃると思います。

 

↓ちなみに、上の画像の「i」と 表示されたダイアログのボタンによる動作の違いは次の通り。

◇検索条件変更:検索モードに戻り、検索開始する前の検索条件が入力された状態で表示される。スクリプトは実行中(一時停止)の状態。

◇続行:エラーより先のステップを続ける

◇キャンセル:そこでスクリプト終了

 

そんなとき、先ほどの「エラー処理」のステップをこのスクリプトに追加するだけで、このメッセージの表示を抑制することができます。

 

ステップを追加すると、次のようになります。

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このまま、このスクリプトを実行してみましょう。

すると、次のようになります。

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標準のメッセージは表示されず、「続行」ボタンを押した時と同じ動きをします。

 

「でも本当は、検索がヒットしなかったら、検索モードのままで検索条件を変更させたいんだよなぁ…」という方は、

更にいくつかのステップをスクリプトに追加してみましょう。

次のようになります。

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このスクリプトを実行すると、次のようになります。

 

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OKを押すと、検索モードになります。

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どのように動いてほしいかを指定できるので、とても便利ですね!

 

ちなみに…、If Get(最終エラー)=401 という部分が、「検索に一致するレコードがなかったら…」という分岐になります。

詳しくは、下記アドレスをご確認下さい。

 

■Get(最終エラー)について

http://www.filemaker.co.jp/help/html/func_ref2.32.89.html

 

■FileMaker Pro エラーコードの一覧

http://www.filemaker.co.jp/help/html/error_codes.html#693169

 

 

※エラー処理をOFFにした方が良いケース

エラー処理をONにすると、そのスクリプト実行時に発生したFileMakerのデフォルトのエラー表示が全て表示されなくなってしまいます。

例えば関連ファイルを開くスクリプトを実行しているのに、なぜかファイルが開かない…という場合、

エラー処理をOFFにすることで、どんな理由でファイルが開けないのかというメッセージを受け取ることが出来ます。

下記がその例です。

(上段)エラーコード

(下段)エラー内容

100
ファイルが見つかりません
801
システムディスクにテンポラリファイルを作成できません

802
ファイルを開くことができません

803
ファイルが単独使用に設定されているか、またはホストが見つかりません

804
ファイルは現在の状態では読み取り専用として開くことができません

805
ファイルが損傷しています。修復コマンドを使用してください

806
このバージョンの FileMaker Pro ではファイルを開くことができません

807
ファイルが FileMaker Pro のファイルではないか、重大な損傷があります

808
アクセス権情報が壊れているため、ファイルを開くことができません

809
ディスク/ボリュームがいっぱいです

810
ディスク/ボリュームがロックされています
ぜひエラー処理のスクリプトを有効に活用してみてください。