FileMaker Pro12 新機能 :オブジェクトの表示状態の指定

2012年09月05日 11:34 AM

ファイルメーカーのTips


FileMaker Pro12では、『オブジェクトの表示状態の指定』が新機能として付加されています。
これはオブジェクトの外観を、フォーカスしたとき・ポイントしたとき・押したとき にそれぞれ変更できる機能です。

ヘルプを参照すると

ブラウズモードで表示する際のオブジェクトの状態を示す属性を指定できます。 これによってデータベースのユーザに、取られるアクションの視覚的フィードバックが提供されます。

とあります。

たとえば、Web上のほとんどのリンクやボタンは、クリックしたときやカーソルが乗った時に色やデザインが変化しますよね。
それと似たような表現がFileMaker上で可能になったとイメージしてみてください。
では、テキストフィールドに設定し、具体的に見ていきましょう。
下記では、テキストフィールドで説明していますが、その他のオブジェクトでも同じ効果を得られます。

例)
下図のようなフィールドがあります。
※レイアウトテーマは コントラスト⇒ブルー を使用しています。

レイアウトモードでインスペクタの外観タブ、スタイル:カスタムの部分で設定します。

それぞれの状態に、塗りつぶしを設定します。

 ① 通常状態  ② フォーカス  ③ポイントしたときに表示  ④ 押したとき
       

①通常状態:::オブジェクトがユーザに利用可能で、現在選択されているオブジェクトがない場合
これは言葉通り、このフィールドを選択していない通常の状態に適用されます。

②フォーカス:::マウスクリック、Tabキーまたはスクリプトによってオブジェクトがアクティベートされた場合
つまり、カーソルがフィールド内にある時や、ボタンなどが選択された時の表示方法です。

③ポイントしたときに表示:::ユーザがオブジェクト上でポインタを停止した場合
ポインタがそのフィールドに触れている時の表示方法です。

④押したとき:::マウスボタンをクリック可能なオブジェクト上で押し続けた場合
これも言葉通りで、そのフィールドを押し続けた時に適用されます。押し続けなくとも、クリックした一瞬表示が変わります。

流れとしては、①通常状態⇒③ポイントしたとき⇒④押したとき⇒②フォーカス の順で変化します。

 

これら『表示状態の指定』を使えば、デザイン面でもユーザビリティ面でも表現の幅が広がりそうですね! 色々設定して試してみてください。

また、FileMaker Pro11までの [浮き出し・埋め込み・影付き] のオブジェクト効果はサポートされていませんので、 『表示状態の指定』をうまく使っていきたいですね。


FileMaker Pro11までのオブジェクトの効果 (※バージョンアップの場合は保持されますが、一度効果を外すと再設定はできません。)