Claris Engage 2024に参加してきました。(Keynote Integrated platform plans and priorities 編)
2024年03月29日 10:15 AM
Claris Engage
アメリカのテキサス州オースティンで5年ぶりに開催されたClaris Engage 2024からすでに2か月が経とうとしています。
先日Claris 社からKeynoteの配信が始まりました。
https://www.youtube.com/@Claris/videos
そこで前回に引き続きKeynoteのまとめと感想をここで記載したいと思います。
(当日のメモと配信を再度視聴してまとめています。が、あくまでも個人的な見解であることお許しください。)
Peter Nelson Vice President, Engineering
・FileMaker Pro(以下FMP)は何十年も使っている方がいる一方、Claris Connect(以下CC)やClaris Studio(以下CS)はほとんどの方が利用していない
・CCやCSがなぜ生まれて、皆さんにどんな利益をもたらすかを今日は説明したい
・CSによって今までFMでは簡単に実現をできなかったことが実現できる
・CCはデータの統合がより簡単にできる
・2年前に掲げた5つの原則は今でも私のオフィスに掲げられている
- 成功への摩擦が無いこと
- 何処でも1つのアイデンティティ
- 何処でも同じデータ
- 開発投資を尊重すること
- 過去に制約されないこと
・CCやCSの無料利用枠を提供
・ユーザーIDの統一
・FMPもCSもデータは同じように利用できる
・バックログについて
5つの原則は少しわかりにくいのですが、私なりに考えをまとめてみたいと思います。
- 成功への摩擦が無いこと
新しいソリューションを開発する際には開発にあたっての障害(摩擦)をなくさないと成功はおぼつかない。したがって障害の最たるものである「コスト」という観点から無料利用枠を設けて、まずはプロタイプで成功の確信を持ってもらうことが必要である
2.何処でも1つのアイデンティティ
クラウドとオンプレミスを利用する際には別々のIDが必要であったが、これをClaris IDに統合をしてオンプレミスとクラウドをシームレスに利用できるようになった。
3.何処でも同じデータ
FMPとCSのデータは双方で利用が出来ることと、かつスプレッドシートのような簡単な方法で複雑なことを考える必要が無い
4.開発投資を尊重すること
将来を見据えて必要な場合はFMPの機能強化を可能な場合は行うし、FMPでは不可能な場合は他のプラットフォームに機能を追加して、CCを利用してそれを活用する
5.過去に制約されないこと
Mongoのような古くからあるコアテクノロジーも活用する必要はあるが、一方でスタックの様々な部分においてAIが必要となると想定して今後も投資をしていく
特にPeterはPicasso famously said “Good artist copy, great artist steal.”(ピカソの有名な言葉で「優秀な芸術家は真似をして、偉大な芸術家は盗む」というフレーズをFileMakerの今後について語るときに挟んでいました。(もしかしたらそもそもFMPの選んできたテクノロジーは最高の物だったじゃないか)と言いたかったのかもしれません。さらにはあのスティーブ・ジョブスが気に入っていたフレーズとも言われてますよね。Peterはこの場で、あえて出したのかもしれませんね。
最後にCommunityにある「Claris Product Backlog」を紹介していました。これは今後半年以内にClaris プラットフォームで実装や改良が予定されている機能等の投票コーナーです。みなさんもぜひ一度訪れてみてください。
https://community.claris.com/en/s/backlog
続きは「Claris Engage 2024に参加してきました。(Platform vision and what’s new編)」にて