Claris Engage 2024に参加してきました。(Keynote Integrated platform plans and priorities 編)

2024年03月29日 10:15 AM

Claris Engage


アメリカのテキサス州オースティンで5年ぶりに開催されたClaris Engage 2024からすでに2か月が経とうとしています。

先日Claris 社からKeynoteの配信が始まりました。

https://www.youtube.com/@Claris/videos

そこで前回に引き続きKeynoteのまとめと感想をここで記載したいと思います。

(当日のメモと配信を再度視聴してまとめています。が、あくまでも個人的な見解であることお許しください。)

Peter Nelson Vice President, Engineering

・FileMaker Pro(以下FMP)は何十年も使っている方がいる一方、Claris Connect(以下CC)やClaris Studio(以下CS)はほとんどの方が利用していない

・CCやCSがなぜ生まれて、皆さんにどんな利益をもたらすかを今日は説明したい

・CSによって今までFMでは簡単に実現をできなかったことが実現できる

・CCはデータの統合がより簡単にできる

Peterもパンデミックを経て少し大きくなったかな?
YouTube Clarisチャンネルから
https://youtu.be/DX4qTkwVsYw?feature=shared

・2年前に掲げた5つの原則は今でも私のオフィスに掲げられている

  1. 成功への摩擦が無いこと
  2. 何処でも1つのアイデンティティ
  3. 何処でも同じデータ
  4. 開発投資を尊重すること
  5. 過去に制約されないこと

・CCやCSの無料利用枠を提供

・ユーザーIDの統一

・FMPもCSもデータは同じように利用できる

・バックログについて

5つの原則は少しわかりにくいのですが、私なりに考えをまとめてみたいと思います。

5つの原則
YouTube Clarisチャンネルから
https://youtu.be/DX4qTkwVsYw?feature=shared
  1. 成功への摩擦が無いこと

新しいソリューションを開発する際には開発にあたっての障害(摩擦)をなくさないと成功はおぼつかない。したがって障害の最たるものである「コスト」という観点から無料利用枠を設けて、まずはプロタイプで成功の確信を持ってもらうことが必要である

2.何処でも1つのアイデンティティ

クラウドとオンプレミスを利用する際には別々のIDが必要であったが、これをClaris IDに統合をしてオンプレミスとクラウドをシームレスに利用できるようになった。

3.何処でも同じデータ

FMPとCSのデータは双方で利用が出来ることと、かつスプレッドシートのような簡単な方法で複雑なことを考える必要が無い

4.開発投資を尊重すること

将来を見据えて必要な場合はFMPの機能強化を可能な場合は行うし、FMPでは不可能な場合は他のプラットフォームに機能を追加して、CCを利用してそれを活用する

5.過去に制約されないこと

Mongoのような古くからあるコアテクノロジーも活用する必要はあるが、一方でスタックの様々な部分においてAIが必要となると想定して今後も投資をしていく

特にPeterはPicasso famously said “Good artist copy, great artist steal.”(ピカソの有名な言葉で「優秀な芸術家は真似をして、偉大な芸術家は盗む」というフレーズをFileMakerの今後について語るときに挟んでいました。(もしかしたらそもそもFMPの選んできたテクノロジーは最高の物だったじゃないか)と言いたかったのかもしれません。さらにはあのスティーブ・ジョブスが気に入っていたフレーズとも言われてますよね。Peterはこの場で、あえて出したのかもしれませんね。

最後にCommunityにある「Claris Product Backlog」を紹介していました。これは今後半年以内にClaris プラットフォームで実装や改良が予定されている機能等の投票コーナーです。みなさんもぜひ一度訪れてみてください。

https://community.claris.com/en/s/backlog

お気に入りの機能に投票ができます。

続きは「Claris Engage 2024に参加してきました。(Platform vision and what’s new編)」にて