FileMaker®のランタイムソリューションについて

2014年06月09日 09:00 AM

はじめの一歩


「iPadで入力できるアンケートシステムの新規開発をお願いしたいんですが…。」

先日、お客様よりこの様なお問い合わせを頂きました。

 

お話を詳しく伺っていくと、

  1. 拠点は10拠点程
  2. 各拠点にはFileMaker®がない
  3. CDを郵送→HDDにコピーして入力→データを再度CDで返信という集計方法をとりたい

ということがわかりました。

 

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通常は、FileMaker®をインストールして…FileMaker® Serverを構築して…というケースが多いかと思いますが、

こちらのクライアントに対し、弊社はランタイムソリューションのシステムをご提案しました。

 

「ランタイム版って?」という方も多いかと思いますので、

今回はFileMaker®のランタイムソリューションについてご紹介したいと思います。

 

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■ランタイムソリューションとは

 

とても簡単な説明になりますが、FileMaker® Pro Advancedに搭載された、FileMaker®のシステムを

“FileMaker®のインストールをせずに使用することが出来る形に変換して書き出す機能で作成されたシステム”のことです。

ランタイムソリューションとして作成されたシステム利用には、FileMaker®のライセンス購入は必要ありません。

 

ただし、ランタイムソリューションでは
サポートされていない機能がありますので、代表的なものを6つご紹介いたします。

 

1、FileMaker® Pro にはついておらず、FileMaker® Pro Advanced についている機能

2、[ファイル] メニューの [管理] サブメニューにあるコマンド(データベース…セキュリティ…等)

3、ネットワーク上での共有利用(※)

4、Adobe PDF ファイルとして [レコードの保存 / 送信] を実行する機能

5、ODBC インポート

6、[SQL を実行] スクリプトステップ

7、リレーショングラフでの ODBC データソースの使用

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※  ランタイムアプリケーションだけでは共有が出来ないのですが、
ランタイムのファイル(データベース)はFileMaker® ProやFileMaker® Pro Advancedを利用すれば、

共有が出来ます。

 

↑2番の[管理]内の項目一覧

 

アンケート入力システムの場合、情報をリアルタイムに共有する必要はありませんが、

アンケート結果を集計する必要がある為、最終的には1つの場所に情報を集約する必要がありました。

 

その方法として、2つが議題に上りました。

①ランタイム版にCSV書出の機能を作成し、手動で1枚のエクセルに貼り付けていく

②FileMaker®にデータ取込の機能を作成し、ボタン1つでデータの取込を行う

 

 

①の場合、手動での貼り付けになりますので手間がありますが、

少ない作り込みで機能を実現できますので、製作費や納期が短くて済むという利点があります。

 

②の場合、作り込みが必要になりますが、

ボタン1つで情報を1元管理可能ですので、ユーザーの利便性が向上します。

 

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FileMaker®のライセンス費用がネックだ、という方で、

日々のデータベース改良や、情報のリアルタイム共有は必要はないのだけれど…という方は、

一度ランタイムソリューションをご検討されてみてはいかがでしょうか?