条件付き書式を活用しよう (FileMaker Pro 12)
2013年03月20日 07:57 PM
ファイルメーカーのTips
条件付き書式は、指定された条件を満たす場合に、レイアウトオブジェクトの書式を自動的に設定できる機能です。
excelの条件付き書式と似ています。 具体例を挙げればキリが無いほど様々な用途があります。
ファイルメーカーのヘルプを参照すると…
オブジェクトが指定された条件を満たす場合は、自動的に変更するようにレイアウトオブジェクトの書式設定ができます。たとえば、条件付き書式を使用して、30 日以上期限経過になっている残高を自動的に大文字で赤字のテキストで表示できます。条件付き書式の設定はデータの表示方法や印刷方法に影響するだけで、データがどのようにデータベースに保存されるかについては影響しません。 とあります。
このように、表示方法だけを変える機能であり、データベース構造には全く影響がない点でも非常に便利だと思います。 ただし、すべてのレイアウトオブジェクトに設定できるわけではありません。
【設定可能なオブジェクト】
・テキスト
・フィールド(外部 ODBC データソースからのフィールドを含む)
・マージフィールド
・レイアウト記号(日付、時刻、ページ番号、レコード番号など)
・テキストベースのボタン
・Webビューア
・タブパネル(FileMakerPro12新機能)
【設定出来ないオブジェクト】
・非テキストオブジェクト(長方形のレイアウトオブジェクトなど)
・ポータル
※設定可能なオブジェクトであっても、インスタントWeb公開では機能しないので注意が必要です。
例えば、『レイアウトモードでのみ注意書きのメモを表示したい』という場合も簡単に設定できます。
まず、レイアウトモードでメモ(テキストオブジェクト)を配置し文字色や背景などを付けます。
次に、条件を設定します。
設定したいオブジェクトを選択し、右クリックまたはメニューバー>書式>条件付き書式を選択します。
条件付き書式のダイアログが表示されますので、条件と書式を設定していきます。
条件部分で【計算式が】を選び、指定(P)…で『1』を入れます。
レイアウトモード以外のモードでの書式を設定します。この場合、レイアウトモード以外では何も表示させたくないので、文字色なし、塗りつぶしなしを選択します。
※FileMakerPro Windows版では、『文字色なし』に設定しても透過せず白文字になってしまいます。その場合、背景色と同じ文字色を設定すると透過したように見えます。
『OK』を押し、ブラウズモードに変更します。
プレビューモードや検索モードでも表示されませんので、開発者だけに伝えることが出来ます。
レイアウトモードでは条件の判定が行われないためです。 ただし、FileMakerPro12以降であれば、レイアウト枠外にオブジェクトを置くとこの条件付き書式を使わなくてもレイアウトモードでのみ表示させることが出来ます。