FileMakerのファイルがクライアントから見えない場合(ファイアウォールによるブロックを解除する方法)
2012年11月08日 05:08 PM
トラブル
皆さん始めまして、2012年9月に入社致しました江本と申します。
今回は、FileMakerServerを導入した際にクライアントからデータベースにアクセスできない、
そんな時に最初にお試し頂きたいトラブルシューティングについて解説致します。
サーバやクライアントには、”ファイアウォール”という外部からの侵入を防ぐ機能があります。
ファイアウォールは送受信するポートを識別し、クライアントからの通信を受け取るか受け取らないか、
またはクライアントへの通信を送るか送らないかを判断しています。
そのファイアウォールがFileMakerServerの通信を許可していない場合、 FileMakerServerに正しい設定を行っても
クライアントからの要求は ファイアウォールによってブロックされてしまいFileMakerServerには届きません。
その結果、FileMakerServerのデータベースがクライアント側に表示されない現象が起こります。
このように正しいホストやネットワークファイルパスを入力してもデータベースが出てこない時は、
「サーバ側のファイアウォールがFileMakerServerの通信を許可する」という設定を試してみます。
その解除の方法は以下になります。(Windows Server 2008 R2 Standardの場合)
・Windowsファイアウォールで左側にある「詳細設定」を開く
・ウィンドウの左上にある「受信の規則」を開く
ウィンドウの右上にある「新しい規則」を開く
・「ポート」を選択
・規制の適用に「TCP」、ローカルポートの対象に「特定のローカルポート」を選択し「5003」と入力
・「接続を許可する」を選択
・「ドメイン」「プライベート」「パブリック」を全て選択する
・名前はFileMakerServerである事がわかるような名前を任意でつける。
これでサーバ側のファイアウォールがFileMakerServerの通信を許可するようになりました。
以上でファイアウォールの設定は完了です。 これでクライアントからデータベースを見る事ができます。
FileMakerServerを導入したが、クライアントからファイルが見えないという場合は、お試しください。