いま Claris FileMakerユーザーが「MCP」を知るべき理由とは?〜AI×外部システム連携の大変革〜

2026年02月09日 11:00 AM

Claris


■ はじめに:セッション応募への落選が“きっかけ”

実は昨年のClaris FileMaker カンファレンス 2025 で「Admin API × MCPサーバー」というテーマで応募したのですが、残念ながら落選してしまいました。
「落選した足りないところは何か?」を改めて見つめ直し、先輩や同僚にも手伝ってもらい再度このテーマでブログを書くことにしました。

前置きはともかく今回は、MCP(Model Context Protocol)を出来るだけわかりやすく解説し、Claris FileMaker との連携で広がる可能性を紹介します。


■ なぜ Claris FileMaker ユーザーが「MCP」を理解すべきなのか?

1)業界全体が「標準化されたAI×外部システム連携」へ動き始めた

MCPは2024年末に Anthropic ※1が発表した、AIが外部ツールにアクセスするための標準プロトコルです。2025年にはMCP Registry(公式カタログ)も登場し、世界的に利用が加速し始めています。

※1)OpenAIにならぶAI企業の1つ。

2)Claris FileMaker 自体が“AIとの連携”の方向に舵を切った

Claris FileMaker 2025 では日本語を含む自然言語で検索・集計ができるようになりました。ただし「FileMaker内部のデータだけ」という制約があり、外部連携には別途開発が必要です。

3)今始めれば“先行者利益”が大きい

MCPはまだ黎明期。いま理解しておけば、公式対応や周辺エコシステムが広がったときに確実にリードできます。


■ MCPとは何か?AIのためのUSB‑C標準

MCPを一言で説明すると、

「AIのためのUSB‑C規格」

とよく言われています。これまでAIごとに専用のAPI接続が必要だった世界を、MCPが「統一規格」でつなぎます。

▲従来のスパゲッティ型

▲ MCPによるハブ&スポーク型

従来は AI × ツール数だけAPI実装が必要 でしたが、 MCP導入後は AI + MCPがいくつか で済むようになります。


■ MCPを構成する3つの要素

1)Resources(読み取り専用データ)

  • ファイルの内容
  • データベースのテーブル
  • 外部APIの値

2)Tools(操作アクション)

  • DB書き込み
  • Slack通知
  • メール送信

3)Prompts(再利用可能な指示テンプレート)

  • 週次レポート要約用テンプレート
  • 数値変動の観点チェックリスト
  • 障害切り分け思考ガイド
▲上記構成要素の流れの例

■ MCPで実現できる連携の例

MCPは「AIが外部システムを横断的に扱える」ため、これまで手作業だった業務が自然言語で自動化できるようになります。例えば

  • FileとDBの同時参照
  • SlackやGitHubとの横断検索
  • タスク作成やレポート投稿の自動化 などが考えられます。


ポイントとしては複数ツールを自然言語で横断操作ができるということです。

▲実際のユースケース・事例

■ 第2回予告:FileMaker × MCP の本領がついに見える

次回はさらに踏み込み、以下の内容を解説します。

  • Claris FileMaker 2025 自然言語検索の限界と突破口
  • Claris FileMaker × MCPによる横断検索
  • Slack・GitHub・外部DBとの自動連携
  • AIエージェントとしてのClaris FileMaker の未来
  • 公式対応か?カスタムMCPサーバーか?

FileMakerが「自動で動く仲間」になる世界を、次回たっぷりご紹介します。