Claris FileMaker 2024 - 今の変更は元に戻して!より効率的になった[トランザクション復帰]スクリプトステップ!
2024年06月21日 12:00 PM
Claris FileMaker 2024
Claris FileMaker 2024 で強化された機能「[トランザクション復帰]スクリプトステップ」について次の2つをご紹介します。
1.何ができるようになったの?
2.新機能の確認
1. 何ができるようになったの?
バージョン 19.6.1 において導入された [トランザクション復帰] スクリプトステップで、サブスクリプトがサポートされるようになりました。
[トランザクション復帰] スクリプトステップは、
・[トランザクションを開く] スクリプトステップ
・[トランザクション確定] スクリプトステップ
とともに使用しますが、何か一連の処理を行っている最中にエラーがあった場合、処理をなかったことにできます。
以前のバージョンでは、下図<ケース1>のように、これらを1つのスクリプト内に記述する必要がありました。
そのため、下図<ケース2>のような書き方で、ある1つのスクリプトからサブスクリプトで何か処理を実行し、そこで失敗したら全ての処理を元に戻すということができません。
(※スクリプト1内でスクリプト2の結果を取得し、それを元にトランザクションを復帰させるということはできます。)
今回サブスクリプトがサポートされたことにより、<ケース2>の書き方もできるようになりました。
開発者にとって、より分かりやすくなったのではないでしょうか。
2.新機能の確認
機能の確認のため、サンプルファイルを用意しました。
test1、test2、test3という3つのフィールドを用意し、「スクリプト実行」ボタンを押すと、そこに値を設定するだけの単純な内容です。
「スクリプト実行」ボタンを押すと「メインスクリプト」が実行されます。
「メインスクリプト」では以下の順で処理が実行され、「サブスクリプト」内で必ずトランザクション復帰が実行されるように設定しています。
・test1 に値を設定
・「サブスクリプト」実行
test2 に値を設定
トランザクション復帰
・test3 に値を設定
Claris FileMaker 2024 ではサブスクリプトで復帰が実行され、メインスクリプトで実行された内容も取消されるため、すべてのフィールドに値が設定されません。
同じファイルを旧バージョンで開いて実行すると、復帰は実行されません。
サブスクリプトの[トランザクション復帰]スクリプトステップで[3]コマンドが使用できません(たとえば誤ったオペレーティングシステムや誤ったモードなど)が返され、フィールドに値が設定されてしまいます。
このように新バージョンでは、分かりやすい記述で簡単にトランザクション復帰ができるようになりました。
例えば商品のデータをインポートして在庫情報を更新していくなど、複数の処理を行うような場面で活用できそうですね!
その他の新機能についても随時ブログを更新していきますので、ぜひチェックしてください!
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