1日最大100件締結する契約書を迅速かつ効率よく管理するために~NFCタグを利用した活用事例~

2023年10月05日 12:00 PM

導入事例


皆様、「NFCタグ」はご存じでしょうか?今回はNFCタグの基本情報からClaris FileMaker GoでNFCタグを読み込む機能を実装したお客様の事例をご紹介いたします。

NFCタグとは

NFCタグとは、NFCという通信技術企画を使用した非接触のICチップを埋め込んだもので、タグにNFC対応スマートフォンをかざすだけでアプリを起動できるなどのプログラムを記録できます。

身近なものではスマホ決済、交通系ICカードやクレジットカードなどに搭載されており、駅の改札でSuicaやPASMOをかざすと料金が引き落とされる仕組みですがここにもNFC技術の1種であるFelicaが利用されています。

公共の技術で使われているので難しいと思う方もいるかもしれません。ですが実際はそんなに凝った技術は必要ありません。また、NFCタグは直径約3㎝の小さなシールでAmazon等の通販サイトで購入が可能です。

NFCタグ

日常生活でもNFCタグを活用することができます!

例えば…

・玄関にNFCタグを貼り、家に帰ったときにスマートフォンをNFCタグに近づけると家電の電源がつく

・ベッドサイドにNFCタグを置いてスマートフォンを近づけるとお休み前のアラーム設定ができる

などなど、さまざまな用途でNFCタグを活用することができます。

Claris FileMaker GoでもNFCタグをスキャン

上記の通り、画期的なアイテムであるNFCタグですが、Claris FileMaker Go 2023では【NFC 読み取りの構成】 という新しいスクリプトステップを使用して NFC タグをスキャンまたはスキャンを停止できるようになりました。

※Claris FileMaker GoはiOSのみの利用となります。

Claris FileMaker Go は、以下形式の NFCタグをサポートしています。

・text タイプの「Well Known」形式

・URI タイプの「Well Known」形式

・スマートポスタータイプの「Well Known」形式(URI と text を組み合わせたもの)

・「text/x-vCard」タイプの「Media」形式

購入したNFCタグをClaris FileMaker Go 2023で読み込む際にNFCタグを読み込んだらどんな動作をするか、という情報を書き込むことができる「NFC Tools」というアプリを利用することをおすすめします。

このツールはAppStoreから無料でインストールすることが可能です。

ClarisのYouTube公式チャンネル「FileMakerの自習室」のコンテンツ、10分でスキルアップにて実際にClaris FileMaker GoでNFCタグを読み取る機能やNFC Toolsについてもご紹介していますので是非ご覧ください。

NFC タグを読み取る(10分でスキルアップ)

NFCタグを使って契約書提出業務の効率化を実現!

Claris FileMaker GoでNFCタグを読み込めることはご理解いただけたかと思います。ただ、活用方法が思い浮かばないという方は多いのではないでしょうか。

弊社ではClaris FileMaker GoでNFCタグを読み込む機能を実装したお客様のサポートをいたしました。

株式会社テンポイノベーション様

株式会社テンポイノベーション様は店舗物件を不動産オーナー様から賃借し、飲食店テナント様に転貸する、店舗専門の転貸借事業を行っております。

Claris FileMakerは業務システムとしてご利用されており、システムの1つに「契約書台帳システム」があります。こちらが今回のNFCタグを読み込む機能を実装するシステムになります。

契約書台帳システムのキャプチャ

契約書台帳システムを利用する中での業務フローは以下の通りです。

  1. 営業の方がビルオーナー様やテナント様とそれぞれ必要な契約を交わし契約書を持ち帰る。
  2. 営業の方が事務所へ帰社後、持ち帰った契約書を契約書回収ボックスに投函。
    契約書回収ボックスの近くにある紙の契約書台帳に契約書情報を記入する。
  3. 総務課の方が毎日契約書回収ボックスの契約書を確認。契約書台帳に記載ある内容と契約書を照らし合わせ、内容が合致したらClaris FileMakerで管理している「契約書台帳ファイル」に契約書情報を入力する。


契約書情報の確認に多くの時間を割いていた

Claris FileMakerで契約書管理をされておりましたが、以下のような課題があったようです。

  • 1日多いときで100件ほどの契約書類をClaris FileMakerに打ち込むのが大変
  • 営業の方が契約書台帳に記入するため文字間違いや解読できない場合があり、総務課の方が営業の方に都度確認する必要がある

総務課の方はほかの業務も並行して行う必要がありましたが月末にかけて契約書提出も多くなるため、確認に多くの時間を使っていました。

上記のような課題があるとのことでお問い合わせいただき、弊社からは以下2つのご提案をいたしました。

  • 移動中などの隙間時間を活用し登録ができるように

    営業の方が持参しているiPhoneにClaris FileMaker Goをインストールし契約書情報はClaris FileMaker Go から契約書台帳システムに直接入力をする

  • 契約書を会社に提出することを忘れないように

    営業の方がClaris FileMaker Goから登録した契約書情報は「提出保留」というステータスになり、帰社後、契約書を提出する際にNFCタグを読み込んで情報を登録するという仕組みにする

NFCタグの実装 ~ハイブリッド開発~

今回の改修はテンポイノベーション様にてレイアウトを作成・改修を行い、イエスウィキャンでNFCタグの実装を行うという【ハイブリッド型開発】を行いました。

iPhone専用メニューから保留検索を選択し、提出保留になっている契約書情報にチェックをつけ、【提出】ボタンをクリックするとNFCタグの読み込み画面に映ります。

NFCタグの読み込みが完了すると提出完了のダイアログが表示され契約書台帳にレコードが作成される仕組みとなっています。

総務課の方が契約書を確認しているレイアウトには【提出完了】というステータスの契約書情報が更新されています。

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今回はNFCタグとNFCタグを利用した活用事例をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?

Claris FileMaker 19で【NFCタグの読み取り】ができるようになりましたが、どんなことに利用できるかピンとこなかった方が多いと思います。

・iPhoneをNFCタグにかざした時間を読み込んで勤怠管理をする
・使用する物品にNFCタグを貼り付けてiPhoneで読み込んだ分を在庫管理する

などなど・・・様々な活用方法があります。

皆様がご利用されているシステムにも是非NFCタグ読み取り機能の設定をしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。