Claris FileMaker ライセンスの最適な利用方法を見つけよう!
2021年02月10日 02:12 PM
Claris FileMaker 19
こんにちは。システムコーディネーターの岡部です。
今回のブログでは、弊社にもよくお問い合わせをいただく
Claris FileMakerライセンスについて、解説していきたいと思います!
ご利用方法によって、さまざまなライセンスの契約方法が考えられますので
少しでも、皆さまのご参考になれば幸いです。
【そもそもライセンスの種類って?】
本題に入る前に、ライセンスの種類を簡単に解説します。
現在ライセンス形態は、ユーザライセンス・同時接続ライセンス・サイトライセンス
の3種類のライセンス形態があります。
◆ユーザライセンス
Claris FileMakerを利用するユーザ数をカウントし、契約するライセンス形態です。特定のユーザのみが利用でき、一人のユーザがPCやiPad、Webブラウザといった複数の端末からアクセスできます。
例えば、全従業員数が100名の会社で、とある一部署の10名がClaris FileMakerを利用している場合。
特定の10人がClaris FileMakerを利用しているため、10ユーザライセンスをご契約するのがおすすめです。
◆同時接続ライセンス
不特定多数のユーザが利用する場合に、Claris FileMaker Server に同時に接続する接続数をカウントし、契約するライセンスです。
例えば、全従業員数が100名の会社で、4つの部署の40人がClaris FileMakerを利用している。ただ、Claris FileMakerの利用頻度はそこまで多くないので、同時にサーバーにアクセスしているのはせいぜい10人ほど、という場合。
サーバーへの同時アクセス数は10なので、10同時接続ライセンスがおすすめです。
◆サイトライセンス
全従業員数分を契約するライセンスです。全従業員分のデバイスにClaris FileMakerをインストールして利用することが可能です。全従業員数のおよそ6割がClaris FileMakerを利用している場合に、コストメリットのあるライセンスです。
例えば、全従業員数が100名の会社の全部署で、Claris FileMakerを日常的に利用している場合。
全従業員数分の100サイトライセンスがおすすめです。
【こういうケースってどうしたらいいの?】
- 昔はインストールする端末数をカウントするライセンスがあったけど、いまはどうなってるの?
現在、インストールする端末数でカウントするライセンス形態はなくなりました。
それに代わり、「ユーザライセンス」が提供されています。
以前は、Claris FileMakerをインストールする端末数が5台であれば、5つライセンスを購入すれば、その5台を6人で使っても問題ありませんでした。
しかし、現在の「ユーザライセンス」では、Claris FileMaker を利用するユーザをカウントするため、上記の使い方では6ユーザライセンスを購入する必要があります。
3年ほど前に、ライセンスの考え方が変わっていますので、数え方についてはご注意ください。
- 取引先の担当者(特定の人)に、自社のClaris FileMaker システムを利用させたい。特定のユーザだから、ユーザライセンスの契約でいいの?
いいえ。同時接続ライセンスの契約が必要です。
ユーザライセンスは、契約組織内の特定のユーザが利用する場合に適用となります。
上記の場合、取引先=契約組織外となりますので、ユーザライセンスは適用できません。
このように、契約組織外、例えば、取引先の方や一般のお客様などに、自社のClaris FileMaker を利用させたい場合は、同時接続ライセンスが適用となります。
- 1つの組織内で、複数のライセンス契約を持つことはできるの?
はい。ご利用方法によっては、ユーザライセンスと同時接続ライセンスの2つに分けて契約をした方が、お得にご利用できる場合があります。
例えば(極端な例ですが)、全従業員数が1000人の会社で
その内、本社勤務が100人、全国の各事業所勤務が900人とします。
・本社勤務の内、20人はシステム管理者として常時FileMakerを使用する
・各事業所勤務者は、全員FileMakerを使用するが、同時にアクセスするのは35名程度
と仮定しますと、
- 920ユーザライセンス:920人がFileMakerを利用するため
- 55同時接続ライセンス:最大で20人+35人が同時にアクセスするため
- 20ユーザライセンス&35同時接続ライセンス
- 1000サイトライセンス:全従業員分のライセンスを契約するライセンス形態
といった4通りの契約方法が考えられます。
それぞれの費用を計算してみると、次のようになります。
①の場合
¥10,800 × 920ユーザ = ¥9,936,000
②の場合
¥34,800 × 55同時接続 = ¥1,914,000
③の場合
¥18,000 × 20ユーザ = ¥360,000
¥39,600 × 35同時接続 = ¥1,386,000 合計¥1,746,000
④の場合
¥5,620 × 1000人 = ¥5,620,000
そのため、一番コストを抑えられる③の契約パターンを選択する場合があります。
ちなみに、ユーザライセンスと同時接続ライセンスを両方契約する場合、
ユーザライセンスが適用されているClaris FileMaker Server には、同時接続ライセンスに紐づくクライアントからアクセスできませんので、ご注意ください。
※同時接続ライセンスが適用されているClaris FileMaker Server には、ユーザライセンスに紐づくクライアントからアクセスすることができます。
このように、皆さまのご利用方法によって、ライセンス契約の最適解は異なります。
イエスウィキャンでは、お客様のご利用方法に合わせたベストな契約方法をご提案しておりますので、迷った場合はぜひご相談ください!