テキスト関数 (FileMaker Pro 12)
2013年03月11日 07:28 PM
ファイルメーカーのTips
テキスト関数とは、テキストの分析、並べ替え、抽出、作成に使用することができる関数です。
今回は、そのテキスト関数からいくつかご紹介いたします。
■NumToJText■
ヘルプには
数値内に含まれるローマ数字を日本語のテキストに変換します。
と記載されており、
NumToJText ( 数値 ; セパレータ ; 文字種 ) の形式で使用します。
<セパレータ>
•0 – セパレータなし
•1 – 3桁ごと(千単位)
•2 – 10,000 ( ) および ( ) 単位
•3 – 10 ( )、100 ( )、1,000 ( )、10,000 ( ) および ( ) 単位
<種類>
• 0 – 半角の数字
• 1 – 全角の数字
• 2 – 漢数字
• 3 – 古い漢数字
<使用例>
NumToJText ( 123456789 ; 2 ; 0 ) は 1億2345万6789 を返します。
NumToJText ( 123456789 ; 3 ; 2 ) は 一億二千三百四十五万六千七百八十九 を返します。
上記だけ見ると、あまり使い道が無いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、文字と数字を組み合わせた計算式を作った場合、
書式設定ではつけることのできない 「3桁区切りのカンマ」 を表示することができます。
たとえば、「課税対象額:」の文字と売上テーブルの「金額」フィールドを組み合わせる場合、
金額が15000円だとすると
”課税対象額” & 売上::金額 → 「課税対象額:15000」となってしまいますが、
NumToJText 関数を使うと
”課税対象額” & NumToJText(売上::金額 ; 1 ; 0) → 「課税対象額:15,000」となり、3桁区切りのカンマがつきます。
■Filter■
ヘルプには
フィルタするテキストから、フィルタテキストで指定した文字のみを、フィルタするテキストに入力されている順序で返します。
と記載されています。
Filter ( フィルタするテキスト ; フィルタテキスト ) の形式で使用します。
※フィルタするテキスト=変換対象のテキスト、フィルタテキスト=抜き出すテキスト という意味です。
<使用例>
Filter ( “(408) 555-1212″ ; “0123456789″ ) は、「4085551212」を返します。
電話番号などで、()や – などを除いた値を抜き出したい場合、
Substitute関数を使って
Substitute ( ” (408) 555-1212″ ; [ “(” ; “” ] ; [ “)” ; “” ] ) のような計算式でも同じ結果を得ることができますが、Filter関数の方がより簡単です。
■Trim■
ヘルプには
テキストの前後にあるすべてのスペースを削除したテキストを返します。
と記載されており、
Trim ( テキスト ) の形式で使用します。
たとえば
Trim ( “田中 一郎 ” ) は、「田中 一郎」を返します。
テキストの前後のスペースのみを削除し、テキスト内のスペースは削除されないため、入力やコピーペーストなどで 「誤って入ってしまったスペースのみ」 を取り除くことができるので、便利です。
その他にも便利な関数がたくさんありますので、是非ご活用ください。