Claris FileMakerを使用した社内システムの管理・引継ぎ等で困っていても大丈夫(城北化学工業様:YFMcloud導入/システムバージョンアップ/システム改修)

2023年10月13日 12:00 PM

導入事例


今回は、城北化学工業株式会社様によるClaris FileMaker周りの導入・開発事例をご紹介いたします。

1.城北化学工業株式会社様について

城北化学工業様は、リン酸エステル化合物の専門メーカーとして1958年に創業し、プラスチック、繊維、ゴム、潤滑油などの性能を向上させる添加剤を中心に、多くのファインケミカル製品を提供しています。
 拠点は全国に4拠点あり、今回改修を行ったシステムは本社(東京)、いわき工場の2拠点で使用されています。

2.直面した課題点とは?

今回、城北化学工業様が直面した課題を社内側とFileMaker側の2側面から見ていきたいと思います。

社内
・人に依存した運用管理
・様々な社内のシステム化が進む一方、システム担当者が少ない状態でどのように運用していけるか(当時オンプレサーバー)

今まで城北化学工業様では、内製化(社内でシステムを開発/運用)でFileMaker を運用していました。
今回社内面で課題のポイントとなったのは、今までFileMakerを開発/管理していた方が退職予定であったこと/後任のシステム担当者には別システムの管理等もあり、多くの時間をFileMakerに割けないということでした。なので、なるべくリソースを割かずにFileMaker の運用を行うことが求められました。

FileMaker
  ・オンプレミスサーバーはリプレイスが必要な時期
  ・FileMaker Server の管理方法
  ・使用中のバージョン(V16)がClarisのサポート切れ
  ・他部署で使用している他システムとのデータ連携を行いたい

一番課題だったのは、FileMaker Server の管理方法です。当時のサーバー管理は十分といえる状況ではありませんでした。社内でしっかりとした管理を行うためにも見直しが必要でした。次に、FileMaker Proのバージョンが16だったことです。バージョンアップはセキュリティ面(システムの脆弱性など)や新規機能や機能改善、Clarisのサポートを受けるためなど様々な理由があり、必要な作業になります。システム改修も今回課題の1つあげられていたので、バージョンアップは必要な作業になりました。

3.イエスウィキャンで行った提案とサポート内容

上記のような課題があった城北化学工業様に対して、イエスウィキャンでは4つのサポートをさせていただきました。それぞれご紹介いたします。
① システム調査
② システムのバージョンアップ
③ サーバーのクラウド化
④ システム改修

① まずはシステム調査から

当時使用していたシステム(FileMakerのファイル)の調査を行いました。
BaseElementsを使用し、システムの構造やエラー箇所がないか確認を行います。
システム改修や保守契約を行う際は、必ず行っている作業になります。

② システムを最新バージョンにバージョンアップ

城北化学工業様の場合、V16からV19にバージョンアップを行いました。
イエスウィキャンでファイルを預かり、バージョンアップ/テストを行います。城北化学工業様に最終確認を行っていただき、本番環境のデータをV19のファイルに移行させ完了です。最終確認では、レイアウトにずれがないか/当初使用できていた機能がちゃんと使えているかなどを確認していただきました。

③ サーバー管理もYFMcloudで解決

バージョンアップ前は、オンプレミスサーバーにFileMaker Serverをインストールし、使用していました。こちらを弊社が提供しているクラウドサーバー「YFMcloud」に移し、当時最新であったV19で運用を開始させました。YFMcloudではイエスウィキャンがサーバーの管理を行います。定期的なメンテナンスはもちろん、日時チェックも行っていますのでアラートが出ましたら、すぐお客様にお知らせし対応することが可能です。当初課題としていたサーバー管理の課題もYFMcloudを使用することで解決されました。

④ 合わせてシステム改修も

システムの改修を行いました。
内容は大きく2つあり、現在使用している機能の整合性やインタフェースを整える改修と他システムとのデータ連携を行うための改修です。
システム担当者と仕様について打合せを行い、実装まで進めていきました。システムのドキュメントがなかった為、ユーザーに使用方法を確認しつつ、なるべく触りやすく、データの祖語が生まれないような仕様を考えました。
(システム担当者様にはユーザーとのやり取りや他システムとの連携部分など大変ご尽力いただきました。ありがとうございます。)

4.イエスウィキャンサポート後の感想をお伺いしました!

上記4つのサポート行った後の変化や感想をシステム担当者様にお伺いしました。

〇YFMcloudを導入できたことが良かった
1番よかったと感じていただいたのは、「YFMcloud」の導入だったそうです。YFMcloudの導入により、災害等の物理的故障のリスクを回避できた点や定期的なメンテナンスを行いサーバー管理できるのは、担当者としてうれしいとおっしゃっていただきました。

オンプレミスサーバーの時は、バックアップを手動で取っていたので、クラウド化し管理方法を改めることで、定期的に自動でバックアップファイルを取得できるようになったこともうれしいポイントに挙げていただきました。

〇システムに対して良いテコ入れができた
今まで内製的に開発したシステムに、イエスウィキャンのような専門の開発会社に入ってもらうことで、良い改修ができたとおっしゃっていただけました。システムへのデータの入力方法や資材を選択する際のリレーションシップがその内容にあたり、FileMakerのメリットである痒い所に手が届く改修ができたのではないかと思います。

開発者(城北化学工業様場合、社内の開発者)と使用者(本部やいわき工場の職員様)のほかに第三者(イエスウィキャン)が入ることで、システムの見直しを行うことができ、ユーザー目線で開発できたことがその要因かと思います。

5.最後に

いかがでしたでしょうか?
今回は、城北化学工業様の事例を紹介させていただきました。
システム改修やサーバーについてなど、FileMaker周りで対応が必要になってくる要素が詰まった事例だったのではないでしょうか。

イエスウィキャンでは、引継ぎに困ってしまっている企業様や他業務の影響でFileMakerの管理まで手が回らない企業様の総合的なサポートが可能です。

今回、引継ぎが課題で始まったプロジェクトでしたが、現在では無事引継ぎを完了させ、安定したFileMakerの運用を行っていただいております。
もし、同じような課題でお困りの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。
課題解決のためのサポートをご提案させていただきます。