FileMaker Proを複数台のPCにインストールする
2015年06月07日 10:00 AM
はじめの一歩
本日はFileMaker 14を多数のPCにインストールする際の便利な方法についてお話しします。
インストール作業は数台程度であればそれほど負担にはなりません。
しかし以下のような場合はどうでしょうか。
事例① 100台のクライアントにインストールする必要がある。
事例② 東京、大阪などに拠点があり、各拠点のクライアントへインストールする必要がある。
上記の事例では、担当者が全てのクライアントのインストール作業を行う対応が難しいと思います。
また、手順書を作成して作業を各自に任せる事があるかと思いますが、いずれにしてもかなりの負担が
かかってしまいます。
このような時におすすめしたいのが、あらかじめインストールに必要な情報や設定を
インストールするためのファイルに書き込んでおき、サイレントインストールを行う方法です。
特定のファイルにあらかじめライセンス情報や設定情報を書き込むことで、全てのPCに同じ設定で
インストールすることが可能となります。
さらにインストール中の対話操作を最小限に抑える設定が行えるため、簡単な指示でインストール
を開始・完了することができます。
ここではFileMaker Pro 14のサイレントインストールに必要な操作や、準備する情報について、ご説明します。
1.まず、ダウンロードした「fmp_14.0.*.***_x**.exe」を実行します。
(「*」部分はダウンロードするバージョンやビット数によって異なる数字になります)
2.実行するとインストールするために必要なファイルの展開が始まります。
3.展開が終了すると、「fmp_14.0.*.***_x**.exe」と同じ階層に「File Maker Pro 14」というフォルダが
作成されています。
4.「FileMaker Pro 14」フォルダを開くと「Files」というフォルダがあります。
5.「Files」フォルダの、以下の2つのファイル見つけてください。
・「AssistedInstall.txt」
・「Setup.ini」
まずは、「Setup.ini」についてご説明します。
「Files」フォルダを開き、その中の「Setup.ini」をメモ帳などのテキストエディタで開きます。
開かれたファイルの7行目(上記画像の赤枠内)にある「CmdLine=」を編集してください。
「CmdLine=」を編集することで、インストール中に表示される進捗画面の表示に関する
設定をすることができます。
インストールの進捗についてですが、通常のインストールを行った場合、
ライセンスを入力する画面やインストール中の画面が以下のように表示されます。
「CmdLine=/qb+」に編集することによって、ライセンスの入力などのユーザーが
操作しなければならない画面(例:画像①)を省略し、実行するだけでインストールを開始することができます。
また、「CmdLine=/q」では画像①に加えて画像②のようなインストール中に表示される進行の画面も
省略することができます。
「CmdLine=」の編集が完了したら、保存して「Setup.ini」のテキストエディタを終了してください。
上記で「Setup.ini」の編集は完了となります。
「AssistedInstall.txt」について次回解説します。