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熊さん:ご隠居、新しい携帯電話を買ったんですよ。ほらカメラ付、そしてテレビ電話にもなるんですよ。
ご隠居:どれどれ、見せてごらん。ほぉ。しかし結構重たくなったね。
熊さん:そうなんですよ。あの「世界最軽量」とか「一番薄い」とか、あの流れはどこ行ったんでしょうね。
ご隠居:そうだね。息子の携帯、あれを始めて見た時、デジタルカメラかと思ったぐらいだよ。「カメラ付携帯」じゃなく「携帯付カメラ」だよ。
熊さん:うまいこと言いますね。ところでこの携帯、画面が大きいでしょ。
ご隠居:どれどれ、おっ、熊さんのおカミさんの写真が写ってる。綺麗だね。
熊さん:そりゃそうでしょう。腐ってもあっしのカミさんだ。
ご隠居:ばかいってんじゃないよ。画像がきれいだ、って言ったんだよ。
熊さん:おかしいと思った。じゃあ、携帯が重たいのもカミさんが写ってるんだからだ、って言いたいんでしょ。
ご隠居:先を読まれているね。そうじゃないよ。画面がこんなに広くても収まりきれないほど、幅が広いカミさんだ。
熊さん:ご隠居、いくらあっしのカミさんでもそこまで言われたら少し頭にきますね。
ご隠居:ごめん、ごめん。冗談だよ。許しておくれ。
熊さん:実はね、おいらんの画像が待ち受け画面になっているんですよ。
ご隠居:あの吉原、尾張屋の。ああ、あの先月、成田山におまいりに行くと言ってうそをついて一緒に行ったときの・・・。
熊さん:しーっ、声が大きいですよ。壁に耳ありだ。・・・。カミさんにばれたら大変だ。
ご隠居:ところで熊さん。なんか声が聞こえないかい?
熊さん:そういえば・・・。「こらー」・・・。「ぜーんぶ聞いたよ・・・」
ご隠居:熊さん。これテレビ電話も出来るって言ってたよね、これ。
熊さん:さっきのはカミさんの写真じゃなくて・・・。
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