FileMaker Pro 13で追加された関数 ~その2~ (「GetContainerAttribute」)

2014年07月28日 10:00 AM

ファイルメーカーのTips


ファイルメーカー13(FileMaker Pro 13)で追加された関数 についてご紹介します。

今回は、その2回目です。
今回は、「GetContainerAttribute」を紹介します。

・GetContainerAttributeとは?
指定されたオブジェクトフィールドのファイルメタデータを返します。
メタデータとはデータに関するデータのことで、
具体例を出すと画像ファイルならば画像の大きさ、画像が位置情報をもっていれば、
この関数で位置情報を取得することも可能です。
オーディオファイル(MP3,M4A)ならばオーディオのタイトルはもちろんのこと、
オーディオファイルが情報を持っていればアルバムの表紙の画像まで
取得することができます。

■GetContainerAttributeの使い方

GetContainerAttribute( ソースフィールド ; “属性名” )

ソースフィールドの部分には、オブジェクトフィールドを入力します。
属性名には、「Photo」や「Audio」、「all」等の属性名を入力します。

※属性名はダブルクォーテーションで囲む必要がありますので、
忘れないように気をつけましょう。

■実際に使ってみます

画像01

現在、オブジェクトフィールドに犬の画像が入力されています。
その下にあるボタンを押すと、以下の計算式の結果をテキストフィールドに
入力するように設定してあります。

GetContainerAttribute ( test::オブジェクト ; “all” )

ボタンを押してみると以下の結果が得られました。

画像02

ファイル名や、大きさ等の画像がもっているメタデータを取得することができました。

 

■応用
オブジェクトフィールドにオーディオデータを入力したときにメタデータを取得して、
あらかじめ配置してあるオブジェクトフィールドにアルバムの表紙画像を、
テキストフィールドにファイル名等々を挿入するようなスクリプトトリガを作成すると、
オーディオをFilemakerに挿入しただけで、様々な情報を簡単に取得するような
音楽を管理するデータベースを作成することができます。
※オーディオファイルがメタデータを持っている前提です。

■まとめ
・GetContainerAttribute関数では、オブジェクトファイルのメタデータを取得することができます。
・使い方によって写真や音楽を簡単に管理するシステムを作るのに役立ちます。

 

GetContainerAttribute関数は、オブジェクトファイルを管理するシステムを作る際には非常に役に立つ関数なので、今後そのようなシステムを作る機会があれば是非とも活用していきたいと思います。